
「ボール ウォッチ」は、アメリカ生まれ、スイス育ちというめずらしい高級時計ブランド。現在は本社をスイスのラ・ショー・ド・フォンに構え、“タフ&ディペンダブル(=堅牢かつ高い信頼性)”を開発理念に、ハイパフォーマンスなタイムピースを送り出している。新作「エンジニア III アビエーター」は、レトロなパイロットウオッチスタイルに複数の特許技術と独自テクノロジーを搭載。仕事でもプライベートでも使えるうえにコストパフォーマンス優秀という、多くの人が待ち望んだ機械式時計である。
数々のハイスペックが実現した理由
「エンジニア III」はもともとボール ウォッチの最新技術が先んじて投入されるコレクションだが、「エンジニア III アビエーター」ほど手の出しやすいプライスゾーンで実用化された例はなかったように記憶している。衝撃が加わった際にヒゲゼンマイの動作を制御して安定を図る「スプリングロック」と、緩急針を固定してズレを防ぐ「スプリングシール」の両特許システムは、これまで上位モデルに採用されてきた。しかしこれまで以上に生産体制が整ったことや、世界的に同社が好調なことで量産化とコストダウンが進み、特許パーツも増産が可能に。そこで本作への搭載も実現した。
その他にも、最大5,000Gsの衝撃からムーブメントを保護する「アモータイザー衝撃吸収リング」、8万A/mもの高耐磁性を発揮する「ミューメタル製インナーケース」もセット。機械式時計のウィークポイントを見事なまでに克服している。
ダイアルは1940年代の航空時計に散見される、サークルの内側にアラビア数字を配列した読み取りやすいデザイン。太陽光の反射を抑えるマットなブラックカラーで、瞬時の視認性にも長けている。風防ガラスもスクラッチ傷が付きにくい硬質なサファイア製で、反射防止処理もされている。
シンボリックな機能である自発光「マイクロ・ガスライト」は、針と文字盤に計15個を装備。12時位置のみオレンジに光り、暗闇では基準位置としての働きやワンポイントアクセントとしても役立つ。
パイロットウオッチの必須スペックとされる【視認性・耐衝撃性・耐磁性】は、実はボール ウォッチの起源たる鉄道時計にも当てはまるもの。すなわち「エンジニア III アビエーター」は、同社が長年培ってきたテクノロジーをフルに生かした一本なのである。
■ボール ウォッチ「エンジニア III アビエーター」
Ref.NM2182C-S11J-BK 23万1000円
スペック:自動巻き(Cal.RR1102-SL)。316Lステンレススチールケース&ブレスレット。直径40mm、厚さ13.45mm。100m防水。
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