VACHERON CONSTANTIN
オーヴァーシーズ・トゥールビヨン
2019年に登場した、驚きのモデルがこのスティール製ケースのトゥールビヨン。スーパースペック&クオリティの機構を、ビジネスシーンにつけていられるオーディナリーなスタイルに平然と組み込んでみせる技は、ヴァシュロン・コンスタンタンのようなブランドだからこそ様になる。シースルーバックから覗くムーブメントは、いっけん手巻きと思いそうだが、じつはペリフェラル式の自動巻き。SSケース&ブレスレット、自動巻き、42.5mm径。時価〈VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン・コンスタンタン〉
現行の「オーヴァーシーズ」は2016年に以前とは異なる事実上の新コレクションになり、いま充実めざましい。6つのフェイズを見せるベゼル、くびれを強調するライン、細身のインデックスと針などがブラッシュアップされた。自社製ムーブメントのみならずケースもジュネーブ・シールを取得していて、昔の「オーヴァーシーズ」とは異なる。文字盤の仕上げも美しく、ブルー文字盤の上質な深みは特筆すべきだ。シースルーバックから覗く機械はどれも美しく、「オートマティック」や「クロノグラフ」ではローターを方位図にかたどる趣向も、目に楽しい。”オーヴァーシーズは旅の時計の最高峰”という自他ともに認めるイメージを維持しつつ、ヴィジュアルとユーティリティのステージを上げたのだ。
プラグマティックな部分で見逃せないのは、ほぼ全モデルに採用されている、ベルト部分の独創的なインターチェンジャブル・システムである。取り外すにもつけるにも、なんの道具もコツもいらない。革ストラップのモデルにはラバーストラップ、ブレスレットモデルならさらに革ストラップも最初から付属している。しかもブレスレットには、クラスプ部分の両方向に2mmずつ、計4mmのエクステンションが、ただ引っ張るだけのワンタッチできく。長時間のフライトでむくんだ腕に、この時計は優しい。さらにはラバーと革ストラップのクラスプとの接合もイージーに取り外しができる特許申請中の仕掛けがある。
昼も夜も、オンもオフも万能な旅の時計の最高峰
2019年の新作では、トゥールビヨンなのにステンレススティール製ブレスレット仕様、というハイ&ロウぶりが魅力のモデルも登場したのだが、それにも同じシステムを適用した。ビジネスウォッチ然としたトゥールビヨンが、ラバーストラップの超高級スポーティウォッチに早変わりする。もちろんミシシッピアリゲーターの革ストラップに換装すると、どこまでもドレッシィなコンプリケーションなのだ。
海外に行くときに複数の腕時計を帯同することは、男性でも珍しくはないだろう。小生は出張でも仕事が終われば腕時計も多少ドレス・ダウンしたいが、品良くもいたい。昼も夜も、オンもオフも万能の上質なウォッチは、そうたやすくは存在しない。「オーヴァーシーズ」はちゃんと着替えられるうえに、どのシーンでも優れて映えるのである。
VACHERON CONSTANTIN
オーヴァーシーズ・クロノグラフ
旅の時計だからといってゴールドが駄目なはずはなく、優雅に装いたい夜のシーンが組み込まれているのなら、ラバーストラップが付属するこの1本ですべての用が足りる。クラスプとのコネクト部分は180度ひねるだけで取り外しが可能で、持っていく必要があるのはラバーの本体だけ。かさばらないので、ウォレット等に忍ばせておけばよい。SSケース、ブラックやブルー文字盤もあり。18KPGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、42.5mm径。¥4,680,000〈VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン・コンスタンタン〉
オーヴァーシーズ・オートマティック
「オーヴァーシーズ」のどれにするか迷ったら、流行のブルー文字盤を極上のテクスチュアで仕上げた3針デイトを。ヴァシュロン・コンスタンタンというブランドのステイタス感と、実用性の高いマルチパーパスなトラベルウォッチの両方を手に入れることができる。ステンレススティールブレスレット、ダークブルーのミシシッピアリゲーター革ストラップ、ラバーストラップの3本セットが標準装備。SSケース×ラバーストラップ、自動巻き、41mm径。¥2,020,000〈VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン・コンスタンタン〉
Photos 星 武志 Takeshi Hoshi@estrellas
Styling 石川英治 Eiji Ishikawa@T.R.S
Words 並木浩一 Koichi Namiki
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January 26, 2020 at 07:10AM
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