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パナソニック、顔認証 勤怠や健康を見る 自社でも検証 - 日本経済新聞

サービスの開発拠点である自社オフィスに導入した(東京都中央区)

サービスの開発拠点である自社オフィスに導入した(東京都中央区)

両手に荷物を抱える日も、「顔」さえあればオフィスのゲートもさくっと通過――。パナソニックは自社で販売している技術を自らの職場で生かしている。勤怠管理ともひも付ける新たな工夫を導入。働き方改革を支える技術を働き手としていち早く活用しながら、新たな使い勝手の検証にも役立てる。

東京・浜離宮にある自社オフィスで3月に導入したのは、2019年に開発した顔認証システム「KPAS(ケイパス)」だ。デジタルカメラや監視カメラを活用した技術で、一般のビルに入退館管理サービスとして導入が決まっている。

オフィスビルのセキュリティーでは、玄関や会議室など様々な場所に社員証をかざして入退室する仕組みが多い。KPASは顔認証なので、社員証を取り出したり読み取ったりする時間と手間を省け、紛失のリスクも抑えられる。ストレスなく働きやすくなる。

パナソニックは自社で活用する際、登録した約8000人の社員を対象に、勤怠管理システムをひも付けた。部屋やビルの出入り口を通過するとKPASが情報をシステムに通知し、入退出時刻を登録する。自社でテストを重ね、読み取りにくい顔の分析などシステムの改善にも生かす。

了承を得られた来客にも顔を登録してもらう。面会する社員と名刺情報をひも付け、営業パフォーマンスや人事評価の参考にするという。

自社製の小型パソコン「レッツノート」で利用できる、昨夏開発した健康管理サービスも自社で実践している。ストレスの度合いを判断できる「きもちスキャン」では内蔵カメラを使い、利用者の顔を撮影。画像から脈拍の変化を読み取り、自律神経の働きを判断する。「心と体の働き」が低いと判断するとパソコン画面上にメッセージが出る。

「監視ではなく、あくまで自立的な工夫に役立ててもらいたい」とモバイルソリューションズ事業部の中島功太郎営業企画部長が話すように、プライバシーとの兼ね合いは気になるところ。社内で使いながら生かし方を磨いていく。

「疲れているかを判断するには、会って顔を見るだけでは限界がある」と考える管理職の不安の払拭にもつながるという。東京のオフィスの一部で取り入れており、大阪・門真の本社でも導入を視野に入れる。

(川崎なつ美)

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April 27, 2020
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