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東京ディズニーリゾート4カ月ぶり再開ー限定運営リスク見る市場 - ブルームバーグ

Wall decorations of Walt Disney Co. characters Mickey and Minnie Mouse are seen near Tokyo Disneyland, operated by Oriental Land Co., at night in Urayasu, Chiba Prefecture, Japan, on Monday, March 2, 2020. Oriental Land, which made the decision of a closure of the theme park for two weeks based on the government’s request to avoid large-scale cultural and sporting events, said it is planning to open on March 16, although that date is subject to change.

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

東京ディズニーランドとディズニーシーを運営するオリエンタルランドは1日、新型コロナウイルス対策で4カ月間休業したパークの営業を再開した。10時間かけてきょうのチケットを入手した会社員の茉莉さん(29)は、食べ物やグッズを調べたり当日着ていく服を考えたり、遊びに行けることがとにかく楽しみとプライバシーを理由に名前のみで語った。

  再開後の 運営ではコロナ対策として入園時の検温やパーク内でのマスク着用、キャラクターや出演者との触れ合いをしないように顧客に 呼びかけている。開演時間は午前8時から午後8時までに短縮され、アトラクションやレストラン、ショップの一部は8月第1週まで休業、エレクトリカルパレードやショーも 休止される。チケットはオンライン購入に限定して入園者を制限している。

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再開した東京ディズニーランドに入園する人々

Photographer: Philip FONG/AFP via Getty Images

  2パークはコロナ後へ一歩を踏み出したが、オリランドの株価はむしろ後退している。1日終値は1万4195円。パーク再開への期待から休園中の5月下旬に1万6000円と1月の今年最高値近辺まで上げたことを踏まえると軟調だ。現在の限定的な運営がいつまで続くか、収益に与える影響はどの程度かというリスクを投資家は懸念している。このためコロナの収束状況、4月予定が延期されたランドの新エリア開業時期を含めたオリランドのパーク運営方針が株価の鍵を握りそうだ。

  モルガン・スタンレーMUFG証券の竹村淳郎、勝⼭有⾥紗両アナリストは想定よりもやや早いパーク再開としながら、入園者数は「想定よりも厳しい可能性」と指摘した。オリランドは入園者数を開示していないが1⽇1万5000⼈程度と報道があり、2パーク想定キャパシティの12.5%相当とみている。オリランドはキャパシティの50%以下の⽔準で柔軟に運営する⽅針とみられるとして「状況に応じて徐々に引き上げられる可能性がある」とも予想した。

軟調

  「制限付きとはいえ、パークの再開は業績回復の期待を高めるので株価を後押しするが、感染第2波の広がりはリスク」と話すのは岩井コスモ証券アナリストの川崎朝映氏。感染の状況が悪化すれば来期業績への期待が後退し株価にも重しになると話していた。

  アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーも、休園中はいずれ再開となるとの期待でボトムから切り返してきたが、現在の株価水準は業績不透明感からの調整が入っているとみている。当面の赤字コストはカバーできず厳しいが、今後パーク内の制限が解除されていく中で、どのような収支トレンドを描けるかにマーケットは着目していると述べた。

  SMBC日興証券のアナリストの織田浩史氏はパーク再開後の戦略に着目している。臨時休園期間中はアプリでのグッズ販売やイベント・ショーの動画を配信し、新たな気づきもあったとみている。国内でも都心部で感染者が増加傾向にあるなど警戒が続く中で、行動様式の変化や休園中の取り組みを踏まえた戦略を示せるかの試金石となりそうだ。

「レジャー株に押し寄せる再調整の波」の記事はこちらをご覧ください

ブランド

  オリランドは前期決算で、2月29日ー3月31日の臨時休業期間中に約240億円の機会損失と約69億円の固定費がかかったと発表した。臨時休業は4月以降も3カ月間続いた。

  収益回復のシナリオを描くことを可能にする要素はあるようだ。アイザワ証券の三井氏は「チケットの値上げのタイミング、ノウハウの活用、財務の強さ、マネジメント力。これらの根底にある、利用者が行き続けたいと思うブランド力はまだ健在である可能性はあると思っている」と話す。

  特にチケットの値上げのタイミングに市場は注目している。人数制限をしつつ、同じ単価で営業を継続すれば当然売り上げは落ちてしまう。7月1日の営業再開以降の1デイパスポートの大人料金は8200円。「上げ幅やタイミングが市場に受け入れられるか焦点となりそうだ」と三井氏は話していた。SMBC日興証券の織田氏はメモで、今後5期間でのチケット価格の改定は22年3月期と25年3月期の2回を想定しているという。

  オリランドの時価総額は1日時点で5兆円余り。東証1部企業の中では三菱UFJフィナンシャル・グループなどに続いて17位前後に位置する。6兆円の大台に乗せるには1万6497円を超える必要がある。三井氏は当面株価は割高なバリュエーションを維持していくと分析する。「今はリカバリーの体制を作ってファンダメンタルズの改善を待っている段階。時価総額が6兆円をこえるまでは時間軸は少し先になったイメージだが、来園者のために非常に頑張っている印象」と評価している。

リスク

  インバウンド客の急減も中長期的なリスクとなりかねない。2018年の 来園者の中で海外からの来園者の割合は約1割。5月の 訪日外国人客数(推計値)は前年同月比99.9%減の1700人と、2003年の月別の統計開始以来最低の水準となったことからも、外国人旅行客の戻りは時間がかかりそうだ。

5月は前年同月比で99.9%の減少

  さらに同社は、750億円を投じて 開発を進めていた「美女と野獣」をテーマにした新規エリアなどの開業は「両パーク再開後の状況を見て 決定する」としている。岩井コスモ証券の川崎氏は、新エリアには期待はあるが「パーク全体の営業再開とともに稼働すると、新しいエリアに人が集中するリスクがあり3密を防ぐためにも稼働を見送るのはやむを得ない」とみている。稼働後も利用制限はあると予想するが、「収益の押し上げ効果には間違いない」と評価している。

(更新前の記事は訪日外国人客数を訂正済みです)

(第3段落の株価を終値にして更新します)

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