2022年6月11日以降、ドイツでは新型コロナ関連のすべての入国制限は解除されています。コロナ以前と変わりのない入国手続きをすませて、ドイツの旅をスタートできるようになりました。夏は開放的に楽しみたいドイツ人たちですから、戸外ではもちろんノー・マスクです。
マスク着用義務があるのは公共交通機関だけ
現在、旅行をする上でマスク着用義務がある場所は公共交通機関(鉄道、地下鉄、バス、航空機など)だけです。列車内では、ときどき抜き打ちでマスクチェックをする職員がまわってくるので、着用は徹底しています。マスク着用義務違反に対しては,最低50ユーロの反則金が課されます。なお、ドイツではFFP2マスクというタイプが指定されているのですが、不織布マスクを着用している人も多くいます。心配な場合はドイツ到着時にドラッグストア等でFFP2マスクを購入しましょう。
おもな博物館や美術館、コンサートホールでも着用義務はありませんが、着用を奨励しているので混雑しているようなら自己判断で。カフェやレストランでもマスクをしている人の姿は見ません。デパートでは、店員はマスクをしている人もいますが、ショッピング客はしていません。外を歩いている人は、まったくといっていいほどノー・マスク。消毒用アルコールを設置してある店舗もありますが、利用している人の姿はあまり見ません。コロナ前とほとんど変わらない状態にもどっています。
人気が高い見どころスポットは日時指定予約がおすすめ
窓口での行列を避けるために、事前にネット(PCまたはスマホアプリ)で日時指定予約の入場券を購入しておかなくてはならない見どころスポットが増えてきました。予約なしでも残りのチケットを現地で入手できる可能性がありますが、すでに売り切れだったり希望の時間が取れるとは限りません。現地での時間節約のためにもオンライン予約ができるところは、早めの予約をおすすめします(予約可能となるのが数日先までと限られているところもあります)。
例えば、ドイツ観光に欠かせないほど人気があるノイシュヴァンシュタイン城は、夏の観光シーズンには、かなり前でないと予約がとれません。ベルリンのペルガモン博物館も、希望の時間を取るなら早めの予約がおすすめです。孤高の名城とも讃えられて最近人気のホーエンツォレルン城の入場券は、日時指定のオンライン予約のチケットのみで、現地ではいっさい販売していないので注意しましょう。
帰国前のPCR検査完了で、帰国も簡単!
帰国するための準備で忘れてはならないのが、ドイツ出国72時間以内に受けるPCR検査です。指定方式でPCR検査を実施し、厚生労働省所定の書式の陰性証明書を発行してくれる検査機関は、在ドイツ日本大使館のサイト内「新型コロナウィルスに関する最新情報(ドイツ)」に掲載されています。フランクフルト、ミュンヘンなど、帰国便が出る空港に近い検査機関ですませておきましょう。
■在ドイツ日本大使館のHP https://www.de.emb-japan.go.jp
ファストトラックMy SOSというアプリ(またはMySOS Web)をダウンロードしておくのも忘れずに。これは、海外から日本に入国する前に、あらかじめ検疫手続きに必要な事項(質問票、誓約書、ワクチン接種証明書とPCR検査証明書のアップロード)を登録しておくことにより、到着空港での手続き時間が短縮できるというものです。必ず使わなくてはならないものではありませんが、かなり利用者が多く便利ですので利用がおすすめ。日本への帰国便の搭乗手続きをする前までに、必要事項の入力をしておきます。
■ファストトラックMy SOS の詳細は厚生労働省HP
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
帰国便が出るドイツの空港には、3時間ぐらい前には到着しておきましょう。到着したら、まずは航空会社のチェックインカウンターでPCR検査の陰性証明書(または証明書をアップロードしておいたMy SOSのQRコード画面)を提示してから、通常の搭乗手続きをすませます。それから先の出国審査/セキュリテイチェックはコロナ以前と変わりありません。
日本に到着して飛行機を降りて進むと、まずコロナ関係の検疫書類(陰性証明書、誓約書、ワクチン接種証明書、質問票等の必要書類)がチェックされます。ファストトラックMy SOSアプリ利用者は入力完了済みの緑または青色画面を提示するだけで先に進めます。その先の入国審査(パスポートチェック)、荷物の受け取り、検疫、税関はコロナ前と同じ。公共交通機関の利用もでき、自宅待機・自主隔離は免除されています。
withコロナ時代のドイツ旅行、出発前に準備しておきたいこと
旅に出る前に準備しておきたいものが2つあります。ひとつはワクチン接種証明書。ドイツ国内で接種証明書が必要なところは現在ありませんが、日本帰国時の検疫手続きに必要となるので、ワクチン接種証明書アプリ(マイナンバーカードの加入が必要)、または接種を受けた各自治体から書面での交付を申請、入手しておきましょう。
もうひとつは海外旅行保険。保険の加入はそれぞれの人の任意によるものですが、やはり現地で万一感染したら、と考えると加入しておきたいもの。コロナ感染での医師の診察や入院費用は保険でカバーされるのが一般的ですが、帰国日変更に伴う旅費などは支払われません。ですが、保険によっては旅行変更費用をカバーするタイプを特約として付けられる商品などもあるので、各保険会社の契約内容を詳しくチェックをしておきましょう。
公共交通機関でのマスク着用以外、コロナ以前と同様に旅ができるようになったドイツ。ヨーロッパや北米からの旅行者に加えて、アジアからの旅行者の姿も徐々に増えてきています。とはいえ、まだ一定数の感染者はいますので、うがいと手洗いなど日本で行っている感染対策と同様の注意を払うことも忘れずに、withコロナ時代の新たなドイツ旅行を楽しんでください。
なお、ドイツへの入国制限解除は暫定的なものとされていることから、渡航前には最新の防疫措置に関する情報をご確認ください。最新の詳しい情報は、在ドイツ日本大使館のサイトの「新型コロナウイルスに関する最新情報(ドイツ)」のページに掲載されています。情報は感染状況に応じてたびたび変わるので、必ずチェックしておきましょう。
■在ドイツ日本大使館のHP https://www.de.emb-japan.go.jp
旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
今回の特集では、路線バスで巡るベルリン横断の旅を紹介しました。さらにベートーベン生誕250周年を祝うボンのイベント情報やフランクフルトにできた金の博物館、ベルリンのかつての王宮復活などとっておきの旅情報をご案内します。町ごとのモデルルートなど旅の計画に役立つ工夫も満載。ドイツの旅に必携のガイドブック!
■地球の歩き方 ガイドブック A14 ドイツ 2021年~2022年版
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080127900
※当記事は、2022年7月26日現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックA14 ドイツ』編集担当 鈴木眞弓(アルニカ)
PHOTO&取材協力: 柏木孝文(どんぐり・はうす)
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年7月26日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。
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