「かわいい子には旅をさせよ」の格言があるのに、コロナ下の2年半は子どもたちが旅行する機会が激減した。貴重な体験が失われる中、ようやく欧州を中心に入国制限撤廃の動きが広がり、帰国時の政府による水際対策も9月7日から緩和されることになった。「旅育」を理念に掲げる旅行会社「たびえもん」(東京都練馬区)を経営する木舟周作さん(48)夫妻は8月上旬に子ども連れで、入国条件をコロナ前に戻した世界有数の観光立国スイスを5泊8日で旅してきた。木舟さんは「海外は以前の日常を取り戻している」として、今年が「旅育」の復興元年になることを期待している。(デジタル編集部 斎藤健二)
「旅育」は、異文化体験をするなどして、子どもの生きる力を育む活動。約10年前から観光や育児、教育の関係者の間で広がってきた言葉だ。海外旅行に限らず、国内でも農業体験やキャンプを取り入れ、価値観や視野を広げるなどの教育的効果を狙った「旅育」ツアーが人気を集めている。海外旅行専門で2012年に創業した木舟さんは「海外に行けば、より子どもへの刺激が大きい。片言の英語を使って買い物をするだけでも成長がある」という。
政府は7日から帰国時に求めている72時間以内のPCR検査について、ワクチン3回接種を条件に免除すると表明。保護者同伴の18歳未満は接種不要となり、木舟さんは「スイス旅行でも帰国前のPCR検査が一番の不安の種だった。海外にぐっと行きやすくなる」と歓迎する。
政府の水際対策緩和の発表に先立ち、木舟さん夫妻は10歳、13歳、15歳の子ども3人を連れ、スイスを旅行。8月末現在、ワクチン接種とPCR陰性証明を不要とするなど、入国条件をコロナ前に戻した国や地域は、英国やイタリア、メキシコ、トルコ、エジプトなど80以上ある。
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