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<今村翔吾のまつり旅>「多くの出会い 宝物」 - 読売新聞オンライン

 大津市在住の直木賞作家・今村翔吾さん(38)が全国47都道府県の学校や書店を巡る「まつり旅」が24日、山形県新庄市でフィナーレを迎えた。今村さんは「多くの人と出会った縁は宝物」と、約4か月の旅を締めくくった。

 この日は午前中、小中一貫校の新庄市立萩野学園で講演。約10年前のダンス講師時代、ダンスの教え子の影響で小説家を目指したエピソードなどを語った。約210人の児童生徒は熱心に耳を傾け、8年(中学2年)の佐藤 蒼空そら 君(13)は「夢を持ち続ける大切さを学んだ。消防士の夢をかなえられるよう努力したい」と話した。

 午後には最上中央公園内の屋内多目的施設「すぽーてぃあ」で、まつり旅を締めくくるイベントが開かれ、県内外からファン約330人が駆けつけた。

 午後2時過ぎ、ワゴン車に乗った今村さんが会場に登場すると、大きな拍手や歓声が上がった。車から降りて、ゴールテープを切った今村さんは「出会った多くの人から応援してもらった。皆さんの支えがあったからこそできたまつり旅だった」と感謝の言葉を述べた。

 イベントの最後にはサイン会もあり、新庄市泉田の奥山京子さん(65)は「今村さんの活躍を見て、色んなことに挑戦してみようという勇気をもらった。これからも読者として、応援し続けます」と話した。

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