持続可能なツーリズムのリーダーとして広く知られているスロベニア。全国規模で展開している「グリーン構想」では、エコ・フレンドリーな観光事業をすでにいくつか成功させてきた。そのメニューに新しい一品が加わる。それが「スロベニア・グリーン・グルメ・ルート」だ。サイクリスト向けの観光ルートで、11日をかけて10カ所のグルメスポットを訪ねる。
「自転車に乗れば、田園地帯にも足を運ぶことができて、その土地独自のチーズを発見できます」と話すのは、ルート開発に参加したヤン・クロバラ氏だ。ルートは首都リュブリャナから出発し、山々を眺めながらソチャ渓谷を抜け、クラス地方に至る。途中、ドラバ川やサバ川に沿って進む。
サイクリストたちは都市間の移動には鉄道を利用し、安全な田舎道ではペダルをこいで、スロベニアの田園地帯を満喫する。そして、お楽しみのディナー・タイムは、マリボルなどの都市にある評判のレストランで、地元の料理やスロベニア料理に舌鼓を打とう。
途中、シュタニェル村で特産の生ハムを試食したり、“スロベニアのトスカーナ”として名高いブドウの産地ブルダ地方のワイナリーで、とっておきのワインを試飲したりしてはどうだろう。もちろん、提案されたルートの通りに旅してもいいし、自分の興味や好みの料理に合わせて、カスタマイズしてもいい。ルート開発に加わったヤナ・アピは言う。「これは、持続可能を目指した旅なんです」
※「いつか訪れたい旅先25 2023年版」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。
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