[一般社団法人Intellectual Innovations]
第2期 参加者募集を開始
新しい観光教育の企画・運営を行う一般社団法人Intellectual Innovations(代表理事 池尾 健)は昨年に引き続き、旅するフィールドワーク【TOUCA(とうか)】を企画し、第2期の参加者を、2023年2月17日より募集いたします。参画地域は1期の3地域から6地域に増え、多様な選択肢を持つさらに魅力的なプログラムになりました。
島根県隠岐郡海士町「Entô」、福岡県柳川市「柳川藩主立花邸 御花」、愛媛県松野町 「四万十川源流 森の国「水際のロッジ」」 、島根県大田市「暮らす宿」、「湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA」、兵庫県丹波篠山市「福住町」、徳島県上勝町「ゼロ・ウェイストセンター」とともに、1年をかけて最大4拠点を巡り各地域の経営者と出会う、旅するフィールドワーク【 TOUCA 】2期を開催いたします。
TOUCA 開催の背景
観光産業は裾野が広く、個人経営も含めた多くの中小企業が集積しながら、直接的、間接的に地域経済の重要な役割を果たしています。一方で、観光産業における就業機会の多くが狭義の選択肢(ホテル接遇・旅行代理店・航空)に限定され、また、それらに従事する人材も需要に対する受け皿としての機能(受動的な供給マネジメント)が求められているのが現状です。
新型コロナウイルスの出現で明らかになったように、世界は不確実であるという前提に立てば、接地面が多様な広義の観光産業の可能性を理解し、就業機会の選択肢自体を自ら創ることができる需要創造 / 需要マネジメント人材が未来の観光の担い手として期待されるのではないでしょうか。
昨年より、弊社のコーディネーションのもと、参加者と共に「学び」「考え」「知己を得る」ためのフィールドワークを開催いたしました。合計4名の1期生が3拠点でフィールドワークを実施し、それぞれのスキルや興味関心をもとに活動を行い、自分なりの場所を作りながら、3拠点や地域に大小さまざまな影響を与えました。
2期からは既存3拠点に加え、新たに3拠点の合計6拠点からフィールドワークの参加場所を選択できるようになります。TOUCAの舞台となる6拠点はその問題意識を同じくし、参加者にとっての学びはもちろん、その提供者である参画地域や参画企業も積極的な学び手として、知見を共有しながら、有機的に繋がり、そしてお互いを補完していく前向きな協力関係を体現していくことで、日本の観光を前進させていこうと考えています。
TOUCAロゴマーク
ロゴマークに込めた想い
小さな灯火がだんだんと大きく広がっていくように、ともに観光の先をてらす人々の思いが 重なり、そして伝播していくイメージを、日本 の伝統色である緋色の円を幾重にも重ねた ロゴマークで表現しました。
フィールドワーク概要
参加者が、以下の6拠点(7つの企業)から3拠点を選択し、3ヶ月ずつ現地業務を経験しながら、各拠点の経営者・メンバーとともに、自らのキャリアの在り方や、各地域・施設の課題解決、そして観光のあり方について探求する1年間のフィールドワークです。エリアも運営会社も異なる観光関連企業が、複数社共同でフィールドワークを実施することはめずらしく、異なる地域性・特色を持った各施設から様々な切り口の経験ができる貴重な機会となります。
■ 株式会社 海士:Entô
■ 株式会社 御花:柳川藩主立花邸 御花
■ 株式会社サン・クレア:四万十川源流、森の国「水際のロッジ」
■ 株式会社石見銀山群言堂グループ:石見銀山 暮らす宿
■ 株式会社WATOWA:湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA
■ 株式会社Local PR Plan:創造的職人宿場町 福住
■ 株式会社BIG EYE COMPANY:上勝町ゼロ・ウェイストセンター
各施設におけるフィールドワークテーマの例
Entô
価値を提供することにフォーカスされすぎていた観光業に疑問を投げかける ―― Entôは、訪れる旅人を、消費する「観光客」ではなく、共に探求し共創す る「ゲスト」として迎え、土地の風土を活かした「まっさらな自分に還る旅」のきっかけを提供します。皆様には、地域と共にゲストの滞在体験を構築するプロセ スに参加しながら、私達と一緒に「旅のカタチの探求」を続け、観光を通じた持続的な地域経営について考えていただきたいです。
四万十川源流、森の国「水際のロッジ」
水際のロッジがある松野町目黒地区は人口わずか270人。限界集落となったこの場所には、未来に残したい日本の原風景や資源があります。施設運営だけではなく地区全体を見渡しながら、皆様ならではの視点で課題を見つけ、スタッフや地域の方とともに解決していく。地域の中でホテル観光業を行うこと、そのど真ん中が学べます。
広島県から移住した代表の細羽さんは、昨年、地元農家さんに教わり、生まれて初めて自身でお米をつくりました。皆さんは何に挑戦しますか?
柳川藩主立花邸 御花
御花がチャレンジしているのは「文化観光」。文化観光とは、訪れた場所や地域の「生きた文化」に触れることで、より深くその地域を好きになったり、応援したくなるような観光のことです。
御花は江戸時代に柳川藩主立花家の別邸として誕生し、敷地7,000坪の全てが文化財(国指定名勝)に指定されています。そして、現在も柳川藩主の末裔が経営し、生きた歴史を積み重ねているユニークな施設です。
文化財の維持は自治体頼みになってしまうことが課題ですが、御花は、戦後の厳しい時代から現代のコロナ禍でも民間事業で文化財を生かしながらチャレンジをし続けています。御花の魅力は新しい人も、長年働いてきた人も力を合わせて100年後の未来に向けて取り組んでいることです。
TOUCAを通してそんな生きた事例を学びながら、文化資源を活かした企画・実施など、新しい文化観光の灯火を作っていただきたいと思っています。
石見銀山 暮らす宿
人口400人の小さな町だからこそできる“ここにしかない”暮らしを体感する「生活観光」というあり方を一緒に考えてみませんか?築230年の武家屋敷「暮らす宿 他郷阿部家」を中心に「観光」をアップデートするプロセスを体感できます。
湯るり/ HÏSOM / 燈 / WATOWA
おもてなしではなく、ありのままの日常にお客様も招き入れる。そんな場所が温泉津です。いつだって自然スタイル。あたりまえに存在する自然と調和するくらしに光を当てる観光を提供します。
創造的職人宿場町 福住
人口1000人ほどの山間の集落に、クリエイティブな移住開業者が集う町があります。丹波篠山市福住は、江戸時代に参勤交代で大名が行き交い泊まった旧宿場町の街道。
写真家、吹きガラス作家、自転車工、革作家、コーヒーロースター、パン職人、染色作家、ビール醸造家、イタリアンやピザ、和食の料理人などが約10年で35軒程度開業。地域を面的に捉え、目的地となる店舗を誘致したり、人が活躍する環境づくりで稼げるまちを作っていくプロセスを学べます。
上勝町ゼロ・ウェイストセンター
上勝町は、「なぜごみを燃やすのか」「ごみとはなにか」など、様々なWHY?という疑問符をもちながら、暮らしの中のあらゆるものとの関係性を自分事として想像し、地域の未来を創造してきました。
「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」は地域住民が集う場所でありながら、町外から視察者や宿泊者が訪れる場所でもあり、スタッフはウチとソトを繋ぐ人「インタープリター」として活動しています。
滞在中は上勝時間やゼロ・ウェイストに触れ、自己と向き合うなかで、町のソトからの視点を持って、地域に新しい価値を創造してもらいたいと思っています。
TOUCA 第2期 開催概要
実施期間:2023年4月24日 ~ 2024年3月31日
募集人数:最大12名(※参加者の選考を実施いたします)
参加費:学生12,000円、社会人480,000円
参加申込:2023年3月9日締め切り(下記note記事にある申込フォームより)
詳細はこちら: https://note.com/i_innovations/n/n89bba4c2d106
※ 今後の追加情報は、確定次第上記のnoteにて公開をさせていただきます。
※ オンライン説明会を2月5日に予定しており、詳細は上記noteにて告知いたします。
※参加費は月払いも可能です。
参画施設・企業について
Entô
株式会社 海士、代表取締役 青山敦士
島根県隠岐郡海士町福井1375−1
隠岐ユネスコ世界ジオパークの拠点施設と宿泊施設からなるジオホテル。海士町に息 づく 「ないものはない」 という価値観を根底に、削ぎ落とした「ない」空間を追究しています。
【公式HP:https://ento-oki.jp 】
四万十川源流、森の国「水際のロッジ」
株式会社サン・クレア、代表取締役CEO 細羽雅之
愛媛県北宇和郡松野町目黒 滑床渓谷
足摺宇和海国立公園、滑床渓谷に佇むロッジ型宿泊施設。渓谷を絶えず流れる水に触れ、森に悠然と現れる野生の鹿たち出会い、自然とともにありのままに生きることの尊さを伝え繋いでいます。
【公式HP:https://morino-kuni.com/riverside-lodge/ 】
柳川藩主立花邸 御花
株式会社 御花、代表取締役社長 立花千月香
福岡県柳川市新外町1
約300年の大名文化を受け継ぎ、藩主の末裔が営む日本で唯一の泊まれる国指定名勝。現在、約7000坪の敷地全体が国指定名勝に指定されており、文化的価値の高い空間で特別な体験を提供しています。
【公式HP:https://ohana.co.jp/ 】
石見銀山 暮らす宿
株式会社石見銀山群言堂グループ、代表取締役社長 松場忠
島根県大田市大森町ハ183
「根のある暮らし」をコンセプトに島根県・世界遺産の石見銀山に本社を構え、ライフスタイルブランド『石見銀山 群言堂』を展開。衣食住美を事業領域とし、アパレル、雑貨、宿泊、化粧品などを手掛けています。
【公式HP:https://www.gungendo.co.jp/】
湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA
株式会社WATOWA、代表取締役社長 近江雅子
島根県大田市温泉津町温泉津ロ19-1
開湯1300年の歴史を持つ温泉地、温泉津を拠点として2022年9月に会社設立。「1000年続く地域 文化を、1日の観光から再生し創り出す会社。」をビジョンとしている。その土地の気候や風土、文化、暮らしから生まれた、そこにある美意識を「豊かな縁を生み出す観光」としてつくりなおし、地域文化や暮らしを触発するような営みを創出するきっかけを観光客に提供している。
【公式HP:https://watowa.club/】
創造的職人宿場町 福住
株式会社Local PR Plan、代表取締役 安達鷹矢
兵庫県丹波篠山市福住1355
「public relations」=周囲を取り巻く事象との適切な関係構築を目指す地域企画会社です。旧宿場町を舞台に、まちと住む人の暮らし全体を豊かに発展するべく、NIPPONIAという宿も経営しています。
【公式HP:tanbasasayama.com】
上勝町ゼロ・ウェイストセンター
株式会社BIG EYE COMPANY、代表取締役 田中達也
徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下日浦7番地2
日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした徳島県上勝町にて、生産者と消費者、町民と町外在住者が交流し学びあうことを目的に、ゴミステーションやホテルが併設した環境型公共複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」を運営しています。
【公式HP:https://why-kamikatsu.jp/】
一般社団法人Intellectual Innovationsについて
一般社団法人Intellectual Innovations
代 表:池尾 健
所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID 5F MIDORI.so
設 立:2018年3月
企業・教育機関・行政を横断する教育コンテンツの企画・運営を手掛けています。高等教育機関においては、立教大学観光 学部や京都大学観光MBAなどにて次世代人材の育成プログラムを展開。2020年には、株式会社L&Gグローバルビジネス と共同で、観光人材育成のためのオンラインアカデミー「Tourism Academy SOMEWHERE」を設立。以降様々なプログラ ムを展開し、観光教育の拡張に取り組んでいます。2021年11月には、株式会社No Companyによる「SNSデータから見る 「学生の注目企業2021」」にGoogleなどと並び選ばれ、これは観光関連企業として最上位となります。
【公式HP:https://intellectual-innovations.or.jp/ 】
企業プレスリリース詳細へ (2023/02/18-17:45)
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