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ボルネオ島コタキナバルの旅、最終日。民族村や注目のつり橋、川下りでサンセット&ホタル観賞と盛りだくさんでマレーシアのよさを知る - トラベル Watch

ボルネオ島に住む先住民族の暮らしや文化を展示したマリマリ文化村はコタキナバル市内からも近く、各国から訪れる観光客に大人気

 コタキナバルを視察するプレスツアーの最終日は、サバ州の先住民の文化を学べるマリマリ文化村、撮影スポットとして人気が出始めたタンパルリ村のつり橋、サンセットやホタル観賞を楽しめるテンバラ川のリバークルーズを体験してきたので、その模様をお伝えする。それぞれ市内からクルマで30分~1時間ほどで到着可能な観光スポットだ。

最近人気上昇中のタンパルリ村のつり橋

 次に訪れたのはマリマリ文化村より北にあるタンパルリ村だ。キウル川沿いにあるコンパクトな村だが、こちらにあるつり橋が最近は人気を呼んでいる(Jalan Bontoi, Tamparuli, 89250 Tamparuli, Sabah)。

 というのも主塔部分に鮮やかな装飾が施されており、景色とともに写真映えするというのが理由としてある。そして、2つの物語もつり橋を有名にしている。

 昔、氾濫を繰り返して橋がすぐに壊れてしまうのは精霊が怒っているせいだとして、美しい少女が人身御供になってその後の橋の倒壊を防いだという話と、身重の女性を助けるために英国人兵士2名が犠牲になってしまったという話だ。それらはつり橋の下にアートウォールとしても描かれている。ちなみにこちらの通行料は無料で、しかも入口ではボランティアのお姉さんが民族衣装で伝統的な楽曲の演奏も披露してくれる。

装飾が鮮やかなつり橋。青空が出ていれば絵になる

ローカルフードのタンパルリ麺もオススメ

 昼時というのもあったので、ランチはタンパルリ村の中華料理店「Restoran Wun Chiap」(雲集酒家)でいただいた。地元でも人気があるようで、10卓ほどあるテーブルは満席だった。こちらの名物はタンパルリ麺と呼ばれる焼きそばだ。もう少し北にあるトゥアランという町が発祥のトゥアランミーと麺は同じで、具材に違いがあるようだ。

 お皿に盛られて出てきたタンパルリ麺は、卵が入っている縮れ麺に、卵焼きやチャーシューのスライスが混ぜてあった。ほどよい塩加減で味付けされており、モチモチの食感と合わせて自分好みであったことから、あっという間に平らげてしまった。ローカルフード侮りがたし。

モチモチ食感のタンパルリ麺。具材や味付けはシンプルながらも絶妙で美味しかった
ほとんどのメニューが10リンギット以下というコスパのよさ!
マレーシアの食堂あるあるで、提供された食器は熱湯の入ったボウルで消毒する

短時間だがコタキナバルを楽しめた3日間

 帰りはコタキナバルを0時50分に出発するマレーシア航空のMH80便で、成田に7時20分に到着するスケジュール。深夜便なので、帰国最終日も夜まで存分に観光を楽しめるのがメリットだ。機内では離陸して約1時間後に食事が提供されるので、5時間30分のフライトのうちその日の状況によるが4時間程度は眠ることが可能だ(筆者は2時間ほど眠ることができた)。体力に自信があれば、そのまま仕事に出向けるかもしれない。

 マレーシアは今回初めての訪問だったが、自然が多く、東南アジアのなかでも特に文化が上手に融合した国であると感じた。街中ではムスリムの人も多く見かけるし、モスクもある。その一方で、中華系のお店ではお酒が飲めるし、イギリス統治の名残で車線は左側通行であるなど、日本人にとっても過ごしやすい国であることは間違いない。

 そして何と言っても、お財布に優しいのは特筆できる点だ。ホテルを検索しても高級ホテルが驚くような料金だし、街中の食堂もとてもリーズナブル。ジャングルの街と勝手に想像していたコタキナバル市内は都会で便利で過ごしやすかったので、気軽にブラブラと市内観光も楽しめそうだ。機会があればキナバル山周辺も訪れてみたい。

あっという間の3日間。名残惜しさを感じつつ、コタキナバル空港で復路のチェックイン

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