まだまだ使える穴場も! 実は6月が狙い目!!
コロナ禍の観光需要喚起策として始まり、多くの人に活用された全国旅行支援。実はまだまだ使える地域もあるんです! そこで、旅のプロたちの英知を結集した、最高のトク旅プランを教えちゃいます!!
※5月23日時点の情報です。また、キャンペーンは終了している場合がございます。最新の情報は各種公式サイトなどで確認ください。
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■予算が残っている自治体、会社を探す
コロナ禍の観光需要喚起策として始まった「全国旅行支援」。現在ではコロナも落ち着き、話題になることも少なくなったが、実はまだ使えることをご存じだろうか!
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏はこう語る。
「現在、全国旅行支援は、都道府県ごとに国から分配された予算が尽きるか、それぞれが定めた期間を過ぎたら終了という形を取っています。そのため、予算と期間が残っている一部地域ではまだ利用できるんです」
続けて、旅行・旅館コンサルタントのタイガ氏は6月が全国旅行支援をお得に活用する狙い目の時期だと説明する。
「予算が残っている中でも、6月30日を期限としている都道府県は多く、7月まで期限を設けている都道府県でも、期限を待たずに予算が尽きる可能性はあります。
香川県のように、地域によっては全国旅行支援の後続キャンペーンがあるようですが、おトク度は減っていますね。予算の規模から考えても、全国旅行支援ほどのキャンペーンが今後出てくる可能性は少ないでしょう。
トク旅をしたいのであれば6月に滑り込むべきかと。6月はゴールデンウイークと7月の夏シーズンの合間で、宿代や飛行機代が落ち着いている点からも狙い目だといえます」
一方で、全国旅行支援を活用する上では、以前と異なる注意点もあるとタイガ氏は続ける。
「旅行会社によって、残りの予算が異なることには注意が必要です。例えば、JTBでは○○県の全国旅行支援が終了しているけど、HISはまだ残っている、みたいなこともあります。『旅行クーポンサイト』のように、情報をまとめているサイトも活用して、複数の旅行会社の情報を確認しましょう。
それ以外にも、宿泊施設への直接予約や、地元の小さな旅行会社にも予算が残っている可能性はあるので、どうしても全国旅行支援を利用したい人は、根気強く各店舗に連絡していく必要があります。
また、全国旅行支援に対応している、JALやANAの航空券付き旅行プランには、特に注意が必要です。現在、需要の増加によりJALやANAの飛行機代は高くなっています。結果的に、全国旅行支援を使わなくてもLCC+ビジネスホテルを個別に予約したほうが安く済むケースもあります」
■沖縄攻略のカギは移動手段の確保!
【プランA】沖縄 タイガ氏考案の日帰りバスツアー活用テクニックは、沖縄以外でも実現自体は可能。しかし、沖縄以外の地域だとバスツアーのバリエーションが少なく、平日の稼働がない場合も多いため、活用の難易度がかなり上がってしまうという
注意点を確認したところで、旅のプロによるおトクな活用術をご紹介していきます!
まずは沖縄プラン。意外にも沖縄は多くの旅行会社で予算が残っているという。これについて、旅行芸人のこじま観光氏は語る。
「なんで沖縄がこんなに残っているのか、という印象です。個人的に、沖縄はコロナの影響が特に大きかったこともあって、その分予算が多く割り振られたのではないかと思っています」
タイガ氏は沖縄プランについて、いくつかのポイントさえ気をつければオススメだという。
「6月下旬であれば、おそらく沖縄は梅雨明けしているので、基本的にはバッチリ楽しめるかと。さらに、沖縄のインバウンドは今年3月時点で、コロナ前の4分の1程度しか戻っていません。沖縄は混んでいるイメージがあるかもしれませんが、実は6月はまだ穴場だったりするんです。
ですが、沖縄に行くのであれば、向こうでの移動手段はあらかじめ考えておく必要があります。バスやモノレールはそれほど便利じゃないので、レンタカーが基本ですが、コロナ禍の財政難によって多くのレンタカー会社が車を手放してしまい、沖縄ではレンタカー不足が深刻なんです。
そのせいで、軽自動車を一日借りるのに1万5000円もかかるなど、料金が高騰しています。
そこで、移動手段に関するふたつのテクニックを紹介できればと。ひとつ目が日帰りバスツアーの活用。レンタカー移動の代わりに、本島の日帰りバスツアーに参加するんです。実は、日帰りバスツアーも旅行扱いで全国旅行支援が適用されるので、バスを移動手段にしつつ、地域クーポンも追加でもらえます。このテクニックは沖縄の事務局からも、可能であると確認が取れています。
ふたつ目のテクニックはリゾートホテルのシャトルバス活用。ホテルによっては空港-ホテル間のみならず、系列ホテルのプール、ゴルフ場などへの移動もできます」
ホテル選びに関して、ホテル評論家の瀧澤信秋氏はこうつけ加える。
「新規開業ホテルは狙い目です。料金相場がまだ固まってないんですよ。最初の設定の際に、もちろんほかのホテルを参考に設定するんですけど、けっこう安めに出したりするんですよね。ご祝儀相場的なこともあって。
新規開業ホテルが狙い目っていうのはどの地域にもいえますが、沖縄はかなり新しい施設が多いです。2019年のインバウンド最盛期に建設を計画されたホテルが、コロナ禍での延期を経て、現在開業しているんです」
■支援を使って行くあえての〝穴場〟
【プランB】長崎 ホテルコンチェルト長崎の最寄り、路面電車・長崎電気軌道の原爆資料館駅周辺には名店ぞろいの繁華街が広がる。中でも「鮨・割烹 さくらい」という店は瀧澤氏も絶賛の大人気店。要チェックだ!
続いて紹介するのは長崎プランだ。こちらも新規開業のホテルが多いと瀧澤氏は語る。
「昨年9月に西九州新幹線が開業しましたよね。新幹線などができると、ホテルが増えるのは定石ですが、長崎市は人口43万人ぐらいなのに、外資系ホテルがふたつになるんです。
ヒルトン長崎と2024年にはマリオットホテルができます。43万人規模の都市でこのクラスのホテルは異例。もちろんビジネスホテルも増えています。
でも実は、私が本当にオススメしたいのは地元の独立系ホテルなんです。ホテルの新規開業が多い地域では、地元ホテルは負けじと独自のサービスを磨き上げるんです。
例えば『ホテルコンチェルト長崎』というホテルは、朝食が素晴らしくて、長崎産の食材をふんだんに使った『長崎御膳』は、高すぎるクオリティのあまり、リピーターが続出しています。原価率は100%超えで、売るたびにホテルが損するんですけど、それでも集客するという戦略なんです。
こうした独立系ホテルにしかできないような企業努力を、全国旅行支援と併せて、ぜひ楽しんでほしいですね」
【プランC】鳥取 レンタカー旅は気分や状況に応じて行き先を変更できるのが強み。晴れたら大山登山でアクティブに、雨なら三朝温泉や皆生温泉でリラックス!といったように快適な旅をお楽しみください!
最後に鳥取プランを『旅行クーポンサイト』運営の宮内真人氏が紹介してくれた。
「鳥取県は割と多くの旅行会社で全国旅行支援の予約受付をしています。さらに『鳥取空港・米子空港レンタカー助成事業』というキャンペーンもあって、どちらかの空港を県外居住者が往復利用すると、レンタカー代が最大5000円安くなります。
鳥取県は県東部の鳥取砂丘のイメージが強いと思いますが、県中部には三朝温泉や投入堂、県西部には百名山の大山や皆生温泉、境港市の水木しげるロードなど、魅力的な観光スポットがあり、レンタカーなら柔軟かつ効率的に巡ることができます。
天気が良ければ、砂丘や登山などアクティブに、雨の日は温泉やグルメを楽しんではいかがでしょうか。白イカや岩ガキも美味ですよ。
さらに、米子空港を起点にすれば、出雲大社までは車で片道80分程度なので、隣の島根県の観光も楽しめます」
今回紹介した3プラン以外にも、決して選び放題というわけではないが全国旅行支援を利用できる都道府県は残っている。詳しくは各種公式サイトを要チェックだ!
【宮内氏も注目するキャンペーン3選】6月は各旅行サイトの大型キャンペーンがめじろ押し。人気クーポンはすぐになくなるので最新情報を見逃すな! 宮内氏の『旅行クーポンサイト』にはわかりやすいキャンペーン解説も!
●鳥海高太朗(航空・旅行アナリスト)
航空・旅行アナリスト、帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。テレビなど、メディアでの旅行に関する情報発信でおなじみ
●瀧澤信秋(ホテル評論家)
ホテル評論家。ラグジュアリーホテルから民泊まで、宿泊施設に関しての豊富な知識、わかりやすい解説に定評がある
●宮内真人(旅行クーポンサイト運営)
『旅行クーポンサイト』を運営。昨年100泊以上した旅行マニアで、旅行キャンペーン情報を365日チェックする"トク旅の鬼"
●こじま観光(旅行芸人)
人力舎所属のピン芸人、ユニット「ほうきのくに」でも活動中。立教大学観光学部観光学科卒業後、JTBに勤務した筋金入りの旅行芸人
●タイガ(旅行・旅館コンサルタント)
YouTubeチャンネル『旅行コンサル「タイガ&まよ」』を運営。宿泊施設へのコンサルティング業務も数多く行なっている
写真/時事通信社 photoAC PIXTA
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