パンデミックのリベンジトラベルの旅先に選ばれがちなジャパン。インバウンドが好調ゆえに、ホテルの予約が取りにくい!と嘆いているビジネスパーソンは多いはず。そんななか、羽田空港エリアに11月26日、メルキュール東京羽田エアポートがオープンした。簡易的なビジネスホテルが多いこのエリアにおいて一線を画すコンセプトが魅力のこのホテル。ビジネスにもレジャーにも、上手に利用することで旅をワンランクアップグレードすることができる。
さながらラグジュアリーホテルのよう
早朝発便や深夜着便利用の際にさっと1泊していく。そんなイメージの羽田空港周辺ホテルだが、始発や終電がない時間帯にやむを得ず宿泊するだけなら、多くの設備は必要ない。そうした需要に応え「最低限のサービス」「素泊まりで眠るだけ」なホテルが多数であるなか、メルキュール東京羽田エアポートはその一段上のサービスを提供する。
なにしろパリを拠点に世界で事業展開するアコーホテルグループの中堅ホテルであるメルキュールブランド。エントランスは天井が吹き抜けになっており、ラグジュアリーホテルさながらのインスタレーションが印象的だ。これはホテルのある“地域”をイメージしており、着物や招き猫といったいかにもJAPANなもののなかに、東京タワーやモノづくりの大田区を表現した工業用フェイスシールドを模したものがあり、説明を聞きながら改めて見てみるとこのエントランスだけでも東京、そして羽田エリアのイメージがなんとなくつかめる仕組みになっている。こんなところからすでにユニークで、ちょっとわくわくしてくる。

客室から羽田の景色を楽しむ
全363室の客室は、プリヴィレッジとスーペリアの2カテゴリー。どちらも部屋の広さは同じ23.8㎡(ツインベッドの部屋は24.5㎡)で、階層によって分けられている。ほかに車いすにも対応するユニバーサルデザインの部屋が4部屋。車いすでも室内を移動できる広さがあるというだけでもほかとちょっと違うのだが、インテリアがこれまただいぶ違う。
夜の滑走路をイメージしたという廊下を通って、客室のドアを開けると、落ち着いたトーンのじゅうたんにオレンジ色の差し色がおしゃれな印象を与える。正面の窓も大きく、日中は陽光がさんさんと降り注ぐ。上層階のプリヴィレッジの部屋はフローリングにじゅうたん、差し色はブルーと、少しの違いがあるほか、窓からのビューはなかなかに開放的。周囲は住宅街なので夜景を楽しむものではないが、遠くに横浜のインターコンチネンタルホテルが見えたりして、まさに羽田!という立地を感じさせてくれる。時間帯や天候によってはランディング待ちの飛行機が見えることもあるそうで、室内で過ごすのも閉塞感がなくて楽しい。

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プリヴィレッジルーム(キングベッド)。はフローリングにじゅうたん。この抜け感もさることながら、ウッディーな内装はリラックス効果抜群。ほか、プリヴィレッジは冷蔵庫内のドリンクがインクルード(アルコール飲料を除く)。 -
室内着がセパレートタイプ。浴衣タイプでもリラックスできるけれど、寝ているとはだけてしまうことがあるので、このタイプはうれしい。
ホテルでの滞在を楽しむ
瀟洒なインテリアだけでなく、さまざまな設備があるのもメルキュール東京羽田エアポートの特徴。まず、このホテルにはバーがある。1階レストランの手前に設置された小さなエリアだが、茶屋をイメージしているといい、そこかしこに日本らしい意匠が施されている。

寝酒に軽く一杯なら道路を渡ったところにあるコンビニへ走るだけでもいいではないかと思うなかれ。このバーにはここだけで楽しめるオリジナルカクテルを数種類用意しており、しかも茶屋にちなんでアールグレイやほうじ茶を用いたもの、羽田という地域性を打ち出したものなど楽しいラインアップなのだ。これはぜひ時間を作って立ち寄りたい。バーの奥にあるレストランも、夜も営業しているため食事が可能。母体がフランスの会社なので、ブラッスリーの定番料理をシグネチャーとしているほか、和食などのチョイスも可能だ。


ビジネスにもプライベートにも、の機能性

24時間営業のジム、そしてミーティングルームもあり、ビジネストリップのグループにも使えそうだ。もちろん、羽田エリアに求められる重要な機能もしっかり備わっているところがぬかりない。

まず、羽田空港への送迎シャトル。こちらは始発電車よりも早い朝4時から運行開始。その後30分おきにホテルと空港をつなぐ(4時台のバスは第三ターミナルのみ)。これなら早朝発の国際線フライトも2時間前に空港内でスタンバイできるというもの。空港直結でなくとも、荷物ごとドアtoドアで移動できるのはかなり便利だ。

さらに、チェックイン前やチェックアウト後にも使えるラウンジとシャワールーム。これはとても気が利いていて、微妙に時間をつぶさなくてはいけない場合などにありがたいサービスといえる。特に夏場など、旅の最終日に出歩いて汗だくになった後に飛行機に乗るのはちょっと……なんていうときにも、シャワーが浴びられればリフレッシュできるだろう。

これだけの施設と機能があれば、フライトに合わせた前乗りや後乗りだけでなく、旅の拠点にするのにも最適。早朝便や最終便を利用すれば、旅の初日と最終日を目いっぱい有効に過ごすことができるだろう。都心部のホテルの予約が取りにくい状況の際にも、ありがたい存在だ。
メルキュール東京羽田エアポート(Mercure Tokyo Haneda Airport)
開業日/2023年11月26日(日)
所在地/〒144-0043 東京都大田区羽田1-2-11
※大鳥居駅から4分、穴守稲荷駅から徒歩6分
TEL/03-3741-5271
構造/1階~11階
※2〜11階(客室)、2階(シャワールーム、クルーラウンジ、ジム、ラウンジ)、1階(バー、レストラン)
駐車場/47台
客室数/363室
客室面積/約23.8㎡~28.5㎡
スーペリアキング 23.8-24.5㎡ 159室
スーペリアツイン 24.7-28.5㎡ 128室
プリビレッジキング 23.8-24.5㎡ 42室
プリビレッジツイン 24.7-28.5㎡ 34室
<<料金につきましては、下記URLからご確認ください。
https://all.accor.com/hotel/B7G7/index.ja.shtml
Text:Shie Iwasa
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