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現役ホテルマンが伝授する“お得旅5か条”、「アプリよりWEB」「子連れは?」情報過多な今だから吟味すべし - 日本海新聞

 JTBによると、2023年時点で国内旅行宿泊者数はコロナ前と同程度まで回復しているようだ。国外からの観光客も増えており、国内観光は盛り上がりを見せている。そんななか、少しでもお得に旅をするためには何をしたらいいのか? Instagramで8万人のフォロワーへお得な旅行を発信する、現役ホテルマンひげまるさん(@higemaru_hotelman)に『得旅格言5選』を聞いた。

【画像】目からウロコ! 予約はアプリよりWeb、検索は「大人のみ」の人数で…ひげまるさんの“お得旅格言”

■春休み&GWに向けて情報収集を、ちょっとしたことでお得旅は見つかる

 Instagramで8万人のフォロワーを有するひげまるさん。国の観光需要の喚起策である「GoToトラベルキャンペーン」がスタートした頃から、旅行のお得情報を発信。お客さんの予約情報を見ているうちに「知っていればもう少しお得に旅行予約が出来そう」と思うケースが多くなり、情報発信を始めたという。そんなひげまるさんが伝授する“お得旅5か条”とは。

【1】宿泊予約サイトはアプリではなく「Web版」を使うべし

 様々なサイトが旅行系アプリを作っており、手軽さからアプリを使う人も多いだろう。しかし、ひげまるさん曰くアプリは“Webサイト”よりも情報量が少ないそうだ。

「アプリはお得な特集やセール、クーポンを逃しやすいです。宿泊予約サイトは独自の割引やポイント還元を行っているケースがほとんどなので、情報を拾うためにも意識してみてください」

 すべての情報を逃さないためにも、アプリだけでなくWebサイトやメールマガジンのチェックは必須だ。

【2】「比較サイト」を活用すべし

旅先が決まったら、「どうやって宿泊先を探すか」にもプロのこだわりがある。

「私は、近隣との位置関係などを見ながら比較できる『Google Map』でいくつかホテルの目星を付けます。そこから、食事条件や客室など、プランを見ながら比較できる『トラベルコ』(旅行比較サイト)を使って検索します」

 最初から宿泊サイトで探すのではなく、いくつかのホテルを決めたら宿泊サイトを縦断できる“比較サイト”を使うのがお得旅を見つけるポイント。宿泊サイトによっては、同日の同じプランでも金額に数千円の差があることも。

【3】「ずらし旅」でお得度UPすべし

 長期休暇をずらして旅行をする「ずらし旅」。移動中の混雑も緩和される上に、ホテル代も安くなるのだとか。

「土曜日や長期休暇は宿泊価格が上がりやすいですが、1日・1週ずらすだけで宿泊代が安くなったりします。旅行日程が調整できるようであればチェックしてみてください」

 JR東海ツアーズの「ずらし旅」では、新幹線と宿代と体験プランがセットになっているのに新幹線代程度しかかからないものも。休日をずらしてお得にゆったりと旅するのもあり。

【4】旅行は「早期予約」すべし

 旅行へ行く日程が決まっている場合は、宿代が安いうちに早期予約をするといいそうだ。

「各予約サイトで大型セールが開催されるケースがあります。そのタイミングでクーポンやポイント還元があるので、早期に予約することをおすすめします」

 ただし、予約後に予定を変えたくなる場合や、それよりも安いプランが出てきてしまうことも。

「予約後は、たまに最新の宿泊料金を確認してください。このためにも、宿を予約するときは事前キャンセルがいつまで可能なのかをしっかり把握しておきましょう」

【5】「大人の数だけ」で検索すべし

 子連れ旅行の場合、検索欄に子どもの人数や布団食事の有無をチェックするが、その行為はNGだという。

「実は子どもを入力すると、検索で出る宿の数がかなり減ってしまうんです。検索で出ない宿でも子どもの受け入れが可能の宿はたくさんあるので、結果的に幅広い宿から選ぶことができますよ」

 子どもが同行する場合の旅行には、お得なサイトで予約を取ってから直接電話をすることで、宿泊先でどのような対応が受けられるか教えてくれる。電話をかけるひと手間がかかるものの、宿選びの選択肢が増えるほうがお得、ということになる。

「日本国内には約57,000の宿があり、検索で出てこなかった素敵な宿も必ずあります。数多くの選択肢の中から宿を探す楽しみを味わっていただきたいです」

 なかには小学生まで添い寝無料の宿もあるため、小学生以下の子どもが2人の家庭なら、“大人2人分の料金”で宿泊ができる。

「特に、大人2名・子ども3名など、子どもの数の方が多くなる場合は検索のハードルがぐっと上がってしまいます。まずは大人のみの人数で検索をして、宿の目星をつけてみましょう。一部子ども受け入れ不可の宿もあるので、検索の際は頭の片隅に入れておいてください」

 一部の都道府県では独自の旅行支援を行なっているものの、「全国旅行支援の終了とインバウンド(訪日外国人)の増加、物価高などもあって大都市圏を中心に宿泊価格の高騰が目立つようにもなりました」とひげまるさん。

 春休みやGWを控え、しばらく旅行欲も続くだろう。ひげまるさんのアドバイスを元に、“お得旅”を計画してみては。

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