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“おひとりさま”でも寂しくない 独身シニアが遊ぶ「旅友ゆうゆう」の世界<デジタル発>:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

ボウリングを楽しむ「旅友ゆうゆう」と会員。ストライクが出ると仲間から拍手が送られていた=札幌市中央区のボウリング場

ボウリングを楽しむ「旅友ゆうゆう」と会員。ストライクが出ると仲間から拍手が送られていた=札幌市中央区のボウリング場

 人生100年時代。長生きできるとはいえ、だれもがいつかは「おひとりさま」になる。しかし、悲観するのは早い。誘い合って旅に出たり、飲み会をしたり、さらにボウリング、ウオーキングにと、仲間との交流を大いに楽しんでいる人たちがいる。彼ら、彼女らに会ってみると、人生の後半戦を思う存分に満喫していた。(くらし報道部デジタル委員 升田一憲)

慎重に狙いを定める「旅友ゆうゆう」の会員=札幌市中央区のボウリング場

慎重に狙いを定める「旅友ゆうゆう」の会員=札幌市中央区のボウリング場

 「パコーン、カーン」。2023年11月の平日、午前11時すぎ、札幌・ススキノのボウリング場。中高年の男女18人が六つのレーンを確保し、10本のピンを目掛けておのおのがボールを投げていた。1投ですべてのピンを倒すストライクが出ると、「ワーッ」と歓声が上がり、ハイタッチで出迎える。みな、実に楽しそうだった。

 ここにいるのは全員が親睦組織「旅友ゆうゆう」のメンバー。月1回ほどの頻度で集まり、2時間ほどを過ごす。自分専用のマイボール、シューズを履いて参加している人もいた。

■最初の目的は「1人でも気軽に旅を」

 旅友ゆうゆうは2012年に発足した。1人だとツアー旅行にはどうしても参加しにくく、宿泊料金も高くなりがちだ。そこで、「気軽に独身同士で誘い合わせ、旅行を楽しもう」というのがそもそもの狙いだった。

 会員となる条件は、未婚や離婚、死別を問わず、独身であること。当初は気の合う仲間同士で立ち上げたが、口コミなどで賛同者が徐々に増えていった。

旅友ゆうゆうの取り組みが紹介された北海道新聞の記事

旅友ゆうゆうの取り組みが紹介された北海道新聞の記事

 会員が爆発的に増えたのは、2014年4月に北海道新聞の生活面(現在のくらし面)で会のことが取り上げられたのがきっかけだった。

 「妻に先立たれ、寂しかった。こんな会を求めていた」「この会を知り、ぜひ参加したいと思いました」―。

 会の代表を務める釣本益好さん(72)=札幌市西区=は「その日は新聞が配られた朝から対応に追われっぱなしでした。トイレに行く暇もなかったほどです。独身者がいかに交流を求めていたかを知り、大変驚きました」と振り返る。

 会員の年齢構成は20代から80代と幅広いが、中心は50代、60代、70代のシニア世代だ。平均年齢は70歳弱だ。女性が圧倒的に多く、全体の7割以上を占める。会員数は現在、道内外に1100人を超える。

 なぜこんなに増えているのだろうか。受け入れられている理由は何なのだろうか。...

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