Search

30年で集めた古時計は350台超 南越前の池端さん - 中日新聞

集めた古時計の一部を11月に初めて展示した池端さん=南越前町今庄の「ソウズミンカ」で

写真

 古時計を集めて約三十年。南越前町新道の池端正員(まさかず)さん(86)のコレクションは三百五十台を超える。十一月には掛け時計を集めた初の展示会が、同町の今庄宿で開かれ「初めて日の目を見たかな」と照れくさそうに笑う。「カッチ、カッチ」と時を刻み、聞こえてくる音に「癒やされる」と、感慨深げに古時計を見つめる。

 コレクターになったきっかけは一台の古時計との出合いだった。五十七歳で農協を退職後、京都を訪れ、清水寺の参道にある店に立ち寄った。土産物などが並ぶ店内に古時計が三台あるのが目に入り「昔を思い出して懐かしかった」。家族に頼まれ、ぜんまいを巻いていた小学校時代を思い出した。店の人と交渉し、三台のうち一台を購入した。

 一台を手に入れたことで「もっとほしい」と思うようになった。鯖江市内で開かれる骨董(こっとう)市などに出向き、古時計を扱う業者とのつながりもできた。業者が自宅まで持ってくることもあり、一台また一台、と増えていき「ただがむしゃらに集めた」。

 集めた古時計は明治〜昭和に作られた掛け時計が中心で、国内産のほか米国製もあり、その多くが今も動く。初めての展示会では約八十台を並べた。展示会は池端さんの知人で、まちづくり活動に取り組む中村広和さん(65)=同町新道=の協力で開催にこぎつけた。

 中村さんが「古時計のコレクションを、広く見てもらいたい」と思い立ち、今庄宿にある改修した古民家「ソウズ ミンカ」で、十一月二十三、二十四の両日に展示会を開き、訪れた人からは懐かしむ声が聞かれた。今後は今庄宿で行われるイベントなどで紹介することも検討している。

 「初めはこんなに集まるとは思ってなかった」。池端さんは大切なコレクションを見回して、掛け時計のぜんまいを子どもの頃のように楽しそうに回す。

 (中場賢一)

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"時計" - Google ニュース
December 12, 2019 at 03:07AM
https://ift.tt/2PD55Oz

30年で集めた古時計は350台超 南越前の池端さん - 中日新聞
"時計" - Google ニュース
https://ift.tt/2Pbci8l
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "30年で集めた古時計は350台超 南越前の池端さん - 中日新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.