機能性と高級感を兼ね備えた時計を製造するシチズン時計は、常に企業努力を怠らず高い技術力を有しており、日本だけでなく世界からも注目を集める、シチズン時計とはどのようなメーカーなのか。その魅力や技術について紹介する。
シチズン時計の基本情報
数々の時計を生み出してきたシチズン時計は、これまで100年もの長い歴史を刻んできた日本を代表する時計メーカーだ。
世界中で多くの時計メーカーがある中で、シチズン時計は独自の魅力を放ち続け、多くのファンを獲得し続けている。
ここではシチズン時計の技術を紹介しながら、シチズン時計の魅力をひもといていく。
日本有数の時計メーカー
日本の時計メーカーの中でもシチズン時計は高い技術力を武器に、ひときわ大きな存在感を示している。
とくに同社が1980年代に開発したクォーツ時計用のムーブメント「Cal.2035」は、世界中に供給されており、クォーツ製造技術は高い評価を受けている。
シチズン時計は世界を舞台に活躍する、日本が誇る時計メーカーだ。
市民に愛されるモノづくりへの想い
シチズン時計初代会長の山崎龜吉(左)は、海外視察時に見聞した時計産業の発展に着目。時計国産化を決意し、尚工舎時計研究所を設立する。1924年、同研究所初となる懐中時計製作に成功。当時の東京市長・後藤新平はこの懐中時計に「永く市民に愛されるように」と『CITIZEN』と名付ける。その後、国産時計をつくる思いを共にした中島與三郎(中)と鈴木良一(右)とともに1930年、シチズン時計株式会社が設立される。
シチズン時計は、1918年に「尚工舎時計研究所」として東京で創業した。1930年には「シチズン時計株式会社」と社名変更。以来、真摯に時計づくりと向き合ってきた老舗企業である。
社名にある「シチズン」は、「市民に愛されるように」というモノづくりへの熱い想いを込めて名付けられた。
シチズン時計は、多くの市民により良い時計を身につけてもらうことを願いながら、未来への挑戦を続けている会社である。
尚工舎時計研究所初の製品『CITIZEN』。
自社一貫製造で数々の技術を開発
1976年発表の、世界初の太陽電池充電のアナログ式クオーツ腕時計「クリストロン ソーラーセル」1993年、世界初となるヨーロッパ、英国、日本に対応した多局受信型の「電波時計」。2003年には世界初のフルメタルケース「エコ・ドライブ電波時計」が登場。電波を通しにくい金属ケースを採用しながら、アンテナを内蔵させた画期的なモデルとなった。
シチズン時計は創業以来、さまざまな技術開発を行っている。
1976年にはアナログ式太陽電池時計を開発し、1993年には多局受信型アナログ多針式タイプ電波時計を発表している。さらに2003年には、アンテナ内蔵型フルメタルケースの電波時計を完成させた。
これらの技術開発が実現するのは、部品からすべて自社製造できるからだ。ゆえにシチズン時計は、常に新しい技術開発に取り組める環境のもとで、結果を出し続けることができる。実にアグレッシブな企業だといえる。
シチズン時計の魅力と評価
創業から100年を迎え、日本を代表する時計メーカーとなったシチズン時計は、常に改善・改良を積み重ねて新しい時計の未来を作り出してきた。
シチズン時計は2014年より、ブランドステートメントとして「BETTER STARTS NOW」を掲げている。これは、誰でも、何をしている人でも、未来をより良くすることは出来るというシンプルな考えのもと、「どんな時であろうと、『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えずなにかをより良くしていけるのだ」というシチズンの信念を表したもの。シチズン時計はつねに“今”をスタート地点にして、さまざまなチャレンジを続けているのだ。
ここからは、シチズン時計の魅力と評価について紹介する。
飽くことなき精度の追求
1975年発売の「クリストロン メガ」。世界初の年差±3秒を実現した高精度クオーツムーブメントを搭載。外装やバンドはすべて18Kゴールド製で、発売当時の価格は450万円だった。
これまでにシチズン時計は、1973年に月差±10秒という高精度のクォーツ時計を開発し、1975年には年差±3秒の「クリストロンメガ」を開発した。
さらに2018年には、年差±1秒の「Cal.0100」という光発電エコ・ドライブ ムーブメントを開発している。
創業以来、さまざまな技術開発を進めていくことで、ついに年差±1.0秒という高い精度を誇るに至った。これは、シチズン時計の精度に対する飽くなき追求の姿勢がもたらしたものである。
洗練されたデザインの美しさ
ザ・シチズンでは初となるデュラテクトDLCを施したケースを採用した「The CITIZEN AQ4054-01E」。月差±5秒の高精度ムーブメント「Cal.A060」を搭載する。ステンレススチールケース、ケース径39mm、限定300本。価格33万円(税別)
シチズン時計の特徴のひとつに、デザインの美しさがあげられる。余計な装飾を排して実用性を高め、研ぎ澄まされた美しさを実現しているのが特徴だ。
特に、代表的なコレクションである同社の名を冠した「ザ・シチズン」は、シチズン時計らしい洗練された外観を有している。
メイドインジャパンが生み出すデザインに惹かれる海外のファンも多く存在するが、とくにシチズン時計は、洗練された美しさと高度な技術が融合した数々の時計を生み出しているのだ。
シチズン時計の技術
シチズン時計は飽くなき努力を重ね、これまでにいくつもの独自の技術や新たな機構を生み出してきた。それらの機構が時計業界のスタンダードになったことも多い。こうした常に挑戦を続ける姿勢、他にはない独自の技術を生み出していこうとする姿勢は、シチズン時計の持つ魅力のひとつである。
ここでは、シチズン時計が開発した高度な技術を3つ紹介する。
わずかな光で駆動を持続 「エコ・ドライブ」
縦13.2 mm×横9.0mm×厚み2.2mmという世界最小のエコ・ドライブムーブメントG620を搭載する「キー EG7043-50W」。月差±15秒という高精度を実現。ステンレススチールケース、ケースサイズ横14.3mm×厚み7.5mm。価格2万5000円(税別)。
1976年に開発されたアナログ式光発電時計はその後、太陽光や蛍光灯など室内のわずかな光でも駆動を持続させる機能「エコ・ドライブ」を搭載するに至った。
このエコ・ドライブ機能は、ソーラーセルで発電した電力を動力源に駆動する技術を発展させた、シチズン時計を代表する技術だ。エコ・ドライブは、完全に充電すれば光がなくとも半年以上駆動し続けるという省エネ性能も併せ持ち、驚くべき性能を有しているといえるだろう。
エコ・ドライブは、他のメーカーに先んじてアナログ式光発電時計を開発したシチズン時計だからこそ生み出せたもの。同社の高い技術力を証明する技術のひとつだ。
GPS衛星を利用 「エコ・ドライブ サテライトウェーブ」
衛生電波受信と位置情報取得機能を備えたCal.F990を搭載したGPS衛星電波時計「サテライトウェーブGPS CC7005-16E」。デュラテクトDLCを施したスーパーチタニウムケース、ケース径48.5mm。5気圧防水。世界限定1500本。価格34万円(税別)。
2011年、シチズン時計は、人工衛星から時刻情報を受信し、地球上のどこにいても時刻やカレンダーを自動で修正する「エコ・ドライブ サテライトウェーブ」という革新的な技術を生み出した。
この技術はその後も発展を続け、2015年にGPS衛星からの位置情報取得を加えたエコ・ドライブ GPS衛星電波時計「エコ・ドライブ サテライトウェーブ F900」に結実。サテライトウェーブGPS内に搭載された位置情報取得機能により、常にその場所の現在時刻と同期できるという非常に便利な技術である。
全世界にあるタイムゾーンのほぼ全てに対応していることから、世界中を移動するビジネスマンの味方といえるだろう。
軽さと強度を両立 スーパーチタニウム
「スーパーチタニウム」は、本来軟らかい素材である純チタニウムに、シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施すことで、ステンレスの5倍以上の表面硬度を実現。日常使用によるすりキズや小キズから時計本来の美しさを守る。
シチズン時計は他者にさきがけチタンの研究に着手。この素材の可能性を追求し続けてきた経緯がある。
同社が開発したのが「スーパーチタニウム」だ。これは、純正のチタニウムに表面強化技術を施し、ステンレスの5倍以上の硬さを実現したもの。
スーパーチタニウムは錆びにくく耐摩耗性に優れており、激しい衝撃を受けても傷がつきにくい硬さが特徴だ。またステンレスの4割ほどの重さなので、装着しても腕に負担を感じることが少なく、快適なつけ心地を堪能できる。
またチタンは耐メタルアレルギーという特質もあり、スーパーチタニウムは、強くて美しさをキープできるだけでなく、肌にやさしい素材でもあるのだ。
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January 13, 2020 at 11:00AM
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