
衆参両院の予算委員会で、首相主催の「桜を見る会」の問題を巡る審議が続いている。政策遂行に支障を来さぬよう、政府は、疑念の
第2次安倍内閣発足後の2013年から招待者が膨れ上がり、安倍首相の後援会関係者が多数招かれていた。内閣府が正式な招待状を発送する前に、首相の事務所が、後援会関係者に案内状を送っていたことも分かった。
首相は陳謝したうえで、「推薦すれば招待されるだろうとの安易な推測で作業を進めてしまった」と釈明した。「公私混同」と批判されても仕方あるまい。
見過ごせないのは、公文書のずさんな扱いである。
公文書管理法は、保存期間1年以上の文書は名称などを記録し、廃棄する際にも記録を残すことを義務づけている。
11~17年度の招待者名簿はこの対象だったが、内閣府は必要な措置を取らなかった。前例踏襲に陥り、ルール違反を重ねた。担当者らの意識の低さは目に余る。
政府は18年度に、名簿の保存期間を1年未満に変更している。個人情報を持ち続けるリスクを避けるため、と説明する。著名人も出席するイベントであり、消去すべき個人情報とまで言えるのか。
名簿は既に廃棄され、招待者の選定手続きが適正だったかどうか、検証できなくなっている。公文書の適切な作成・保管の重要性を改めて示していよう。
政府は、今年の桜を見る会の開催を中止し、招待基準や規模を見直す方針だ。名簿の保存期間の延長を検討すべきではないか。
安倍内閣の下では、財務省による決裁文書の改ざんや、厚生労働省の毎月勤労統計の不適切な調査もあった。長期政権の緩みが背景にあるとすれば、問題だ。行政への信頼を損ないかねない。
首相は国会で、公文書管理に関し「政府を挙げてさらなる方策を検討する」と表明した。管理を担う専門人材の育成にも力を入れる考えを示した。改善の方向性は示されている。立法府として、それが着実に実現するか、監視していくということではないか。
週明けからは、来年度予算案の本格的な質疑が始まる。100兆円を超える大型予算である。その規模や各施策の妥当性について十分な検証が求められる。
感染が拡大する新型肺炎への対処や不安定な中東情勢への対応など、課題は山積している。政策論議に力を注ぐべきである。
"見る" - Google ニュース
February 02, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2UhbKln
桜を見る会 公文書の管理がずさん過ぎる - 読売新聞
"見る" - Google ニュース
https://ift.tt/30b1hJq
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "桜を見る会 公文書の管理がずさん過ぎる - 読売新聞"
Post a Comment