いまファッションは、テイラード・ジャケットを軸にしたフォーマルミックスがトレンドだ。時計専門のジャーナリスト5人が選ぶ新作時計の解説と、マッチする着こなしを紹介する。
■ブレゲ
クラシック5177 グラン・フー・ブルーエナメル
ブレゲの新作は毎年欠かさずスイスで取材してきたし、収蔵品のブレゲ作を見るためだけに、ルーブル美術館へ通ったこともある。そのうえで言うが、このブルーのエナメルほど美しい文字盤はない。「5177」は日付以上の付加機能をもたない、きわめてシンプルな3針モデルだから、審美性が最優先で価値を語られることをまぬがれない。そうした視線の前に堂々と立って一歩も引かない芸術性が、確かにこの時計にはある。グラン・フー・エナメルは“高温焼成“という原義以外に、じつは決定的なプロトコルをもたない。温度の設定、焼き入れの回数、釉薬の調合もすべてインディヴィデュアルなものだからこそ、こんなにも差が出るのだ。(並木浩一)
ロジウム仕上げのブレゲ針がブルーのダイアルに映え、要素を切り詰めた時計の、ピュアな美点が引き立つ。アワーインデックスにはブレゲ数字、分の星と5分ごとに百合、15分ごとにダイヤのモチーフを配置。18KWGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、38mm径。257万円〈BREGUET/ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211〉
■カルティエ
サントス ドゥ カルティエ MM
サントスは、1904年に発表された紳士用腕時計の先駆だ。当時すでに軍用では懐中時計にストラップを備えた仕様もあったが、市販モデルでは世界初といっていいだろう。新作では初代のスタイルを受け継ぎつつ、ケースに添ったベゼルは従来の独立したシェイプからラグへと連なるようになった。その先にあるストラップは、新たに「クィックスイッチ」システムを採用し、工具を使わず、容易に脱着交換できる。まさに機能と一体になったリデザインだ。かくしてサントスは、時代の用途や技術、感性を取り入れながら進化を続け、美しさは時によって磨かれてきた。それは、これまで1世紀以上培ってきた壮大な美の記憶を腕にするということなのかも知れない。(柴田 充)
紳士用腕時計の始祖とされる初代サントスのスタイルを受け継ぎながら、現代的なアレンジが加えられた最新バージョン。インターチェンジャブル式のストラップを備える。18KPGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、縦41.9×横35.1mm。164万4000円〈CARTIER/カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757〉
■シャネル
J12
2019年に全面刷新されたシャネル「J12」。見た目は従来のモデルとほぼ同じだが、新規設計の自動巻きキャリバー 12.1を搭載したのが大きな違いになる。傷の付きにくいセラミックケースに加えて、ショックに強いフリースプラングテンプと、約70時間という長いパワーリザーブにより、性能は第一級のスポーツウォッチ並みになった。また、以前はSS製だった裏蓋もセラミックの一体成形に変更。わずかな違いだが、腕馴染みはさらに改善されている。ケースの厚みはわずかに増したが、J12の美点である、ケースとブレスレットの重さのバランスは不変。シャネルファンのみならず、普通に使える良質な時計を探している人にもお勧めできるモデルだ。(広田雅将)
シャネルも出資する、ケニッシ製の新型自動巻きを搭載。ショックに強く、精度も良く、巻き上げ効率が高いため実用性はさらに向上。インデックスにダイヤモンドをセットするJ12(写真)も追加された。高耐性セラミック+SSケース&ブレスレット、自動巻き、38mm径。775万円〈CHANEL/シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519〉
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February 22, 2020 at 06:11PM
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