新たにドイツ生まれの時計ブランドが日本上陸を果たした。その名もDETOMASO(デトマソ)。
デトマソは、20年前にIT起業家だった人物が立ち上げた時計ブランドだ。
愛車であった1960代のヴィンテージカブリオレに乗りイタリアへ旅に出た彼は、ハンドルを握ったときの自由な感覚やイタリアの街並み、空気感、ライフスタイルなど、旅を通して得た感覚を自分が好きな時計に表現することをコンセプトにデトマソを立ち上げた。
デトマソでは、クラシックスポーツカーのダイナミックなデザインやイタリア的スローライフ“ドルチェヴィータ”なスタイル、イタリアのレザークラフトへのオマージュを時計で表現。
1970年代のクラシックカーデザインに着想を得て、バンパーや燃料キャップ、スピードメーターといったディテールを時計に取り入れるほか、時計のベルトには、伝統的なベジタブルタンニンなめし加工イタリアンレザーを使用したイタリア職人の手による革ベルトを採用している。
1970年代のクラシックカーのもつ特徴を時計のデザインに落とし込むデトマソ。例えば時計のラグはバンパーから、リューズは燃料キャップ、そしてすりばち状の文字盤や一段下がったインダイアルはクラシックカーのスピードメーターがモチーフとなっている。
イタリアの職人が作る高級レザーベルトを使用。イタリア中を駆け巡って見つけ出したという工房では、熟練したイタリアの職人が、その高い技術を用いて肌にも環境にも優しいなめらかなベルトに仕上げる。
そんなイタリアンテイストあふれるデトマソだが、もうひとつの魅力はドイツらしい堅実なものづくりだ。
はじめにも触れているように、デトマソはそもそもドイツ生まれの時計ブランド。ドイツらしい堅実なモノづくりの姿勢が、デトマソの腕時計を支えている。
デトマソを手がけるのは、ドイツに16ある連邦州のひとつ、ノルトライン=ヴェストファーレン州のエッセンを拠点に時計ブランドの開発を専門とするテンポレックス ライフスタイル社(Temporex Lifestyle GmbH)。
同社の時計技師が手作業で、ドイツで生産したパーツとイタリアから取り寄せたパーツ(革ベルト、風防、パッケージ)とムーヴメントをドイツでアッセンブルし、製品の検品もすべてドイツで行われる。
ユニークなバックボーンから生まれるデトマソの腕時計は、洗練されたデザインと確かなクオリティを兼ね備えており、そうした点を評価され、国際的なデザイン賞として知られるred dot design award(レッド・ドット・デザイン賞)において、2020年のプロダクトデザイン賞を受賞している。
デトマソでは様々なコレクションを展開するが、日本上陸に際して導入されるのは大きく二つ。ソルパッソ クロノグラフとビアジーオ オートマティックだ。
ソルパッソ クロノグラフ
イタリア語で“追い越し”を意味するソルパッソのクォーツクロノグラフモデル。インダイアルをもつクロノグラフだが、すっきりとしたシンプルな文字盤デザインゆえに視認性に優れる。
■Ref.D02-02-04。SS(42mm径/12mm厚)。5気圧防水。クォーツ(Cal.MIYOTA 6S21)。一般販売予定価格3万8900円
ビアジーオ オートマティック
イタリア語で“旅行”を意味するビアジーオの機械式(自動巻き)仕様。red dot design award(レッド・ドット・デザイン賞)で、2020年のプロダクトデザイン賞を受賞したのはこのモデル。
■Ref.D06-04-03。SS(42mm径/13mm厚)。5気圧防水。自動巻き(Cal.NH35)。一般販売予定価格6万2000円
どちらも一見するとカジュアルだが、洗練されたデザインとディテールからジャケットスタイルにもマッチする。
なお、DETOMASO(デトマソ)の正規輸入代理店となったモントルロロイでは、現在クラウドファンディングサイト、Makuaeにて日本上陸を記念したクラウドファンディングプロジェクト(https://www.makuake.com/project/detomaso)を実施中。
プロジェクトは6月11日にスタートしたばかりだが、わずか1日で102万8566円もの金額(6月12日21時現在)を集めている。
ちなみに、ソルパッソ クロノグラフ、ビアジーオ オートマティックともに初回はブルー、ブラック、アイボリーの3色、各100本のみの展開予定(ベルトかブレスか、またはベルトのカラーはいくつか選べる)。
現在のところ、2020年08月10日までプロジェクトを実施する予定だが、用意した本数が期日を待たずになくなってしまう場合もある。気になっているなら、早めにチェックしておいた方が良さそうだ。
【問い合わせ先】
モントルロロイ
TEL:03-5728-5321
モントルロロイ公式サイト
http://montre-roroi.jp
文◎佐藤杏輔(編集部)
"時計" - Google ニュース
June 13, 2020 at 03:45PM
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