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大和へ豪華列車で優雅な旅を…近鉄の「あをによし」、29日運行開始 - 読売新聞オンライン

 奈良と大阪・京都を結ぶ近畿日本鉄道の観光特急「あをによし」が、29日に運行を開始する。天平模様をあしらった車両にゆったり座れる座席を備え、京都、大阪から奈良への観光客の誘導を狙う。21日に行われた試乗会に参加した。(村尾卓志)

 「あをによし」は4両編成。昨年引退した特急「12200系」を3億3000万円かけて改造した。

 内外装でイメージしたのは「奈良の和」だ。車体の色は、「冠位十二階」で最上位とされる紫色を採用し、先頭車両のエンブレムは、正倉院の宝物に描かれている吉祥文様「 花喰鳥はなくいどり 」。車体の装飾も宝物の図柄をモチーフにしている。

 車内でゆったりと過ごせるよう、座席数は84席と通常の3分の1にした。2人用の「ツインシート」は家具メーカーの特注品。3~4人用の半個室「サロンシート」では、縦1・2メートル、横2メートルの大きな車窓で風景を楽しめる。

 車両には改造車ならではの古さも垣間見えるが、移動時間をくつろいで過ごすための工夫は随所に感じた。サーバーで注ぐクラフトビールやスイーツ、オリジナルグッズの販売カウンターを2号車に設置。沿線に関する書籍を置いたコーナーもある。

 近鉄は、大阪と吉野を結ぶ「青の 交響曲シンフォニー 」、伊勢志摩行きの「しまかぜ」など、乗ること自体を楽しむ豪華列車を次々と投入している。「あをによし」で狙うのは、京都、大阪に来る観光客の奈良への誘導だ。

 小林昭夫・営業企画部課長は「近鉄は関西に比べ、関東でなじみが薄い。県外からの観光客に『奈良に行くなら近鉄』とイメージしてもらえたら」と話す。

 コロナ禍で2020年の奈良県の観光客数は前年から4割減の2623万人。新列車は、コロナ収束後に訪日客を呼び込む交通手段としても期待されそうだ。

 原則、木曜を除く毎日運行。大阪難波―近鉄奈良―京都を各日1往復、京都―近鉄奈良も2往復する。全席指定で、大人1人の片道料金は大阪難波―近鉄奈良1300円、近鉄奈良―京都1370円。予約は2週間前からで、5月5日までは満席となっている。

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