2022/6/23 09:28
新型コロナウイルス感染拡大で長く落ち込んでいた「食」に焦点を当てた旅行が、県内で戻り始めている。各地元旅行会社は上山市のワインバルや庄内の夏のイワガキなどを目当てにしたツアーを企画している。「徐々にだが戻ってきた」と期待する一方で、県民などを対象に割引率の高い夏旅キャンペーンの対象を、宿泊施設利用以外に拡大するよう求める声も出ている。
「行動制限がなかったゴールデンウイークごろから旅行していいんだと空気が変わり、慎重な県民も徐々に動き始めた」と多くの県内観光関係者は口をそろえる。食が主役の旅も予約が入るようになった。地元の人が身近な地域で観光するマイクロツーリズムに目を向けた旅行商品を積極的に企画してきた庄交トラベル(鶴岡市)は「回復の速度は遅いが、手応えは出てきた」と力を込める。
需要を取り込めるよう、商品ラインアップを増やしている。プロの料理人から手ほどきを受けて調理し、味わう企画「庄内の台所」で、しそ巻きなど夏の「田舎ごっつぉ」づくりを体験する日帰りプラン(7月23、30日、3500円)や山形市の山形グランドホテルのバイキングと果樹園、蔵王観光を合わせたツアーも用意する。
山交観光(山形市)は来月2日、上山市で3年ぶりに開催される東北最大級のワインイベント「山形ワインバル」と、サクランボ狩りを一日で楽しめるバスツアー(25人定員)を企画した。宿泊しやすいよう山形駅と天童温泉で乗降できる。丹野こんにゃくなどにも立ち寄り、バルのチケット込みで1人6500円。助成金を活用し、料金を抑えた。このほか、夏旅を活用した東京第一ホテル鶴岡でのステーキランチや、蔵王温泉のホテルルーセントタカミヤでの和食膳ランチと入浴休憩のプランも予約が相次いでいる。
ゆったりシートのプレミアムバスを使った「安心の旅」が特徴の山形E旅(山形市)は、鶴岡市湯野浜温泉の旅館・愉海(ゆかい)亭みやじまでのイワガキ昼食とピノ・コッリーナ・ファームガーデン&ワイナリー松ケ岡見学の旅(7月30日、1万6500円)などを販売中だ。客足の戻りを感じているが、団体客はまだ動きが鈍いという。金田史生社長は「夏旅の対象は現在、宿泊施設利用に限られており、旅行商品化できる数も限られる。宿泊施設利用以外に拡大すれば、もっと効果が期待できる」と話した。
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