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日本中を旅した“旅ネコさくら”天国に… 飼い主が語るさくらの一生「自慢の旅ネコだった」【新潟発】 - FNNプライムオンライン

日本中の観光地を旅して周り、「旅ネコさくら」としてSNSなどを中心に人気を集めていたキジトラのネコ・さくらが2022年11月、天国に旅立った。新潟県津南町では、飼い主とさくらが旅行で撮影した写真が展示されている。

キジトラのネコ・さくらとの出会いは9年前…

さくら
さくら
この記事の画像(21枚)

飼い主 高橋寿光さん:
この写真はさくらがウチに来たばかりのもの。このときは、まさか全国を旅して回るなんて思いもしていなかった

こう話すのは、さくらの飼い主・高橋寿光さん。

さくらの飼い主 高橋寿光さん
さくらの飼い主 高橋寿光さん

さくらが高橋さんと出会ったのは2013年7月。その後、生後2カ月のときに知人から譲り受けた。

生後2カ月のさくら
生後2カ月のさくら

飼い主 高橋寿光さん:
さくらが来る前はよく飲みに出歩いていたけど、さくらがウチに来てからは心配で全く外に飲みに出ることはなくなった

さくらとの生活が始まって8カ月後の2014年5月。高橋さんは旅行にさくらを連れて行き、そこから2人の旅が始まった。

青森県から三重県まで… 巡った観光地は200カ所以上

最初に訪れたのは青森県の弘前城。高橋さんの肩の上にさくらがちょこんと座ってじっとしている姿が写っていた。

青森県から始まったさくらとの旅(右)
青森県から始まったさくらとの旅(右)

高橋さんがさくらと旅行に出かけたきっかけは、亡くなった母の影響だった。

飼い主 高橋寿光さん:
もともと母親が旅好きで、休みのたびに私と旅に出ていたが、亡くなってしまった。1人で行くのも嫌だし、友達を誘うのもめんどくさいというときに、こいつが隣にいたので、ちょっと付き合ってもらっている

仕事が休みの日には全国の観光地などをさくらと回り、北は青森県の竜飛岬から南は三重県の伊勢神宮まで。これまで200カ所以上の観光地を訪れた。

全国を旅した高橋さんとさくら
全国を旅した高橋さんとさくら

SNSで検索すると、写真やコメントとともに全国の観光地にいるさくらの写真が…。いつしか、さくらは「旅ネコさくら」として人気を集めていた。

写真展にはドリンクを抱えて写っているさくらやあざとくカメラ目線をしたさくらなど、旅ネコさくらの旅の思い出を切り取った写真が約30枚展示されている。

名前の由来となった女優との出会いも

様々な出来事があった旅の途中には、こんな奇跡もあった。

飼い主 高橋寿光さん:
「このネコちゃんどうしたんですか?」と、女性の声で後ろから声をかけられて振り返ると、パーマにサングラスをかけた色白で小さなお年寄りの方がいた。なんと倍賞千恵子さんだった

6年ほど前の7月中旬、長野県小諸市の祇園祭を楽しんでいた高橋さんとさくらに声をかけてきたのは、ロケをしていた女優の倍賞千恵子さんだったという。実は…

飼い主 高橋寿光さん:
私は学生時代から映画の「男はつらいよ」が大好きで、さくらが初めて自宅に来たとき、主人公・寅さんの妹「さくら」から名前をいただいた

倍賞千恵子さんと奇跡の出会い
倍賞千恵子さんと奇跡の出会い

旅ネコさくらの名前の由来は映画「男はつらいよ」で主人公の寅さんの妹役を務めた「さくら」だった。そのさくらを演じていた倍賞千恵子さん。奇跡的な出会いに高橋さんは感激したという。

飼い主 高橋寿光さん:
さくらの名前の由来になった倍賞さんと出会えて本当にうれしかったし、さくらは持っているなと思った。あの日のことは一生忘れない

取材で見せた愛らしい姿

2022年4月に上越市の高田城址公園を訪れていた際には…

訪れた人:
なでなで、かわいい

訪れた人:
ふかふか

お利口にじっとポージングをとり、写真を撮ろうとする人で人だかりができるなど、高田城址公園の看板ネコになっていた。

花見客として訪れていた人たちも桜だけでなく、旅ネコのさくらもパシャリ。

飼い主 高橋寿光さん:
観光地に行った先で、皆さんが写真をSNSなどに載せてくれている。私は載せていないけど、旅先で撮った方が載せてくれている。けっこう投稿が増えてきた

SNSに投稿されたさくらの写真
SNSに投稿されたさくらの写真

当時、さくらを初めて取材した際には…

記者:
どうしてここにいるんですか?

さくら:

マイクを向けられても、じっとカメラのレンズを見つめるなど愛らしい姿を見せていた。

全国の観光地で人々に癒やしを与えてきたさくら。そんなさくらの最後の旅は栃木県の益子陶器市だった。

飼い主 高橋寿光さん:
さくらはその時も元気で、いつも通り1人と1匹で旅を楽しんだ

別れは突然… 飼い主が語った愛猫への思い

旅のあと、さくらとともに地元の津南町に戻った高橋さん。別れは突然やってきた。

飼い主 高橋寿光さん:
「さくらちゃんっぽいネコが道の真ん中で倒れていて動かない」と知人から携帯電話に連絡があった。えっ?っという感じだった。ひざから崩れ落ちるというのは、このことを言うのだと思った。「俺を置いていかないでくれよ」と…、もう一緒に旅をすることができないのかと

さくらと出会ってから9年4カ月、旅を始めてからは8年6カ月。気持ちの整理がつかなかった高橋さんだったが、追悼の気持ちを込めてさくらに手紙を書いた。

高橋寿光さんからさくらへの手紙(一部抜粋):
心が迷子になっています。急にキミがいなくなって心が迷子になっています。もう「虹の橋」は渡ったかな?いろんな所でいろんな人とふれあい、お話ができたのはすべてキミのおかげです。誰に触られてもお利口に座っている姿は私の自慢であり誇りでした。キミは私のいい相棒だったけど、キミはどうだったのかな?もし「虹の橋」が本当にあるのなら、橋のたもとで少し待っていてほしいな。9年と4カ月、楽しい思い出をありがとう

天国に旅立ってしまったが、たくさんの出会いとたくさんの笑顔に囲まれた旅ネコさくらの旅路。高橋さんも最後は笑顔でさくらにメッセージを送る。

飼い主 高橋寿光さん:
さくらと出会ってから本当にいい思い出と、いい出会いに囲まれました。おかげで楽しい旅を送ることができました。一生、心に残る自慢の旅ネコでした

旅ネコさくらの追悼写真展は2023年1月20日まで開かれている。

(NST新潟総合テレビ)

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