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【写真紀行・瀬戸内家族】インド旅④山の民の暮らしに学び - 産経ニュース

今回のインドの家族旅行には、大きな目的が二つあった。一つはガンジス川源流へのヒマラヤトレッキング。もう一つが友人宅で山の民の暮らしを体験すること。

最近は「サスティナブル」という言葉をよく耳にするけれど、自然界の大きなめぐりの中で生きるとは実際どのようなものなのか。今回それを体験することで、人と自然との関係性をただの概念ではなく、自分事として捉える意識を子供らには育んでもらいたかった。

しかし残念ながら、ヒマラヤトレッキングについては中止を余儀なくされてしまった。今年の雨季は豪雨が続き、道が崩れて復旧が進まなかったからだ。自然が相手なのだからこればかりは仕方がない。人為が及ばぬ存在だからこそ、古来自然は神として崇(あが)められ畏れられてもきたのだ。

そこで予定を繰り上げ、次の目的地である友人宅を訪れて撮影したのが今週の写真になる。ガンジス川へと深く切れ込んだ渓谷沿いの小集落だが、自然を規範とした暮らしが今も息づく美しい場所だ。その佇まいに魅せられてぼくがそこで暮らしたのは今から二十数年前になる。きっと今度は子供らが目を見開き心揺さぶられることになるだろう。

小池英文(こいけ・ひでふみ)写真家。東京生まれ。米国高校卒後、インドや瀬戸内等の作品を発表。広島・因島を中心に撮影した写真集「瀬戸内家族」(冬青社)を出版。ウェブサイト「http://www.koike.asia/」

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