男性歌謡グループ「純烈」の元メンバー・小田井涼平が、全国を旅して憧れの極上宿の楽しみ方を紹介する「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」(BSJapanext)。番組で全国の極上宿と周辺の観光スポット、グルメを味わい尽くしている小田井が、その魅力と裏話を明かす。
タコヤキ・イン・ザ・スカイ
近頃、三陸と常磐の港へ行く仕事をしています。僕は就職してから仙台で暮らした時期もあったので、震災で崩壊した街の姿には胸が痛みましたし、常に気になっていました。これまで被災地へ行くときは神妙な面持ちでいなければいけないとか、勝手に気にしすぎて気持ちが落ちることもあったんです。でも最近行ってみると、ものすごく街が元気で、復興しているのを実感。12年経って、新しい道を歩み始めたのかな、と感じられたのがうれしくて、僕の中の東北の記憶も塗り替わった気がしています。
さて今回は前後編の大阪旅。「コンラッド大阪」という極上のホテルに泊まりました。これまで隠れ家みたいなお宿が中心だったので、こうした都市部の高層ホテルは初めてのこと。周りにはご飯を食べるところも遊ぶところもたくさんある中で、〝都会のホテルにおける極上とは何ぞや〟って、行く前からずっと考えていたんですよね。
だけど行ってみれば、ホテルの空間がすでに非日常。都市部では空間を上に伸ばしていくから、まずエントランスが高さ200mの40階にあって、開放感がすごいんです。客室の高さも東京タワーの展望室にあるようなもので、昼間は通天閣や大阪城、遠くは京都タワーや淡路島まで見えます。それが夜になると全部ネオンに変わって。一つ一つの明かりに人の生活があるし、車のテールランプもどこかへ帰っていく。そういうのってずっと見ていられて、意外と都会のホテルに非日常はある、というのが発見でしたね。
…と感慨にふけった後にラウンジで提供されたのが「タコヤキ・イン・ザ・スカイ」というカクテル。大阪やなあ。僕は「天空の城ラピュタ」みたいやなと思って、思わず「バルス」って言いそうになったんですけど、どんなカクテルかはオンエアをお楽しみに。
数十年ぶりの通天閣は、ビリケンさんも展望台も金色づくしになっていてカオスでした。館長さんはビリケンさんにそっくりで「長くやってると似てくるんです」と話してましたが、いやいや、自分で寄せてるでしょって(笑)。僕が子供の頃の通天閣は現実的なレトロ感があったんやけど、今は拝金主義感というか、「外の人が期待する関西」をあえて演出している感じ。でも、昔からの良さも残っているんで、いいマッチングなのかもしれません。
味園ユニバースよ永遠に!
大阪編の後編で泊まったのは、御堂筋にある「セントレジスホテル大阪」。ここも、都市部のホテルは空に伸びるの法則で、地上50mに空中庭園があるんです。そこで、三銃士が持ってるような剣でシャンパンのふたをスパッとカットしてくれる素敵なおもてなしを受けるんだけど、あれは初めてでびっくりしたなあ。というか、「シャンパンサーベラージュ」っていう言葉自体、初めて聞いたわ。
この回の極上は、千日前のランドマークである「味園ユニバース」。昭和31年に創業したグランドキャバレーで、僕ら関西の子供はあそこのテレビCMを見て育っています。ラインダンスやレビュー、ストリップもあったろうし、当時の出演者たちのポスターも残っていて、恐らくキャバレー文化の一番いい時を知っている場所。内装や照明は当時の人が思い描いた未来なんだろうけど、でも現実は全然違っているから、アナザーワールド感も満載。
貸しホールになってから、純烈もここの舞台に立たせてもらったことがあるんです。僕らみたいな昭和歌謡にはピッタリのステージで、最高やったなあ。実は今回はここへ行きたいと自分で希望を出しました。これこそずっと残してほしい大衆文化の歴史遺産。ぜひオンエアでご覧あれ!
<おだい・りょうへい>1971年2月23日生まれ、兵庫県出身。2007年より歌謡コーラスグループ「純烈」のメンバーとして活動。22年紅白歌合戦出演を最後にグループを卒業。現在、「ヒルナンデス!(水曜日レギュラー)」(日本テレビ系)、「かんさい情報ネットten.」(読売テレビ)、「かちかちPress」(サガテレビ)、「小田井涼平のレトロマングルメ」(群馬テレビほか)、「うみ☆ハピ」(仙台放送ほか)に出演中。
「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」
BSJapanext 毎週(木)午後8:00~9:00
11月9日 「大阪府大阪市編①」 11月16日 「大阪府大阪市編②」
(おとなのデジタルTVナビ)
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