桜を見る会を巡っては、夕食会に限らず安倍晋三前首相が自身の支持拡大に利用するため「私物化」したのではないかとの疑惑がくすぶる。会本体の招待基準の曖昧さや不自然な公文書管理について、安倍氏は説明を十分に尽くさないまま首相を辞任し、今も真相は解明されていない。
第2次安倍政権になって、会の招待者を首相や与党政治家が推薦する「政治枠」が増加。従来、1万人前後だった参加者数は約1万8000人にまで膨れ上がる要因となっていた。
安倍氏は、地元山口県の自治会やPTAの役員ら支持者を招き、会場の新宿御苑が開門する前に入場させ、記念写真も撮っていた。招待基準の各界の「功績・功労者」には当たらないとの指摘を受けたが、参加は問題ないと強調し、自身や事務所は最終決定に関与していないと主張した。
「マルチ商法」として社会問題となったジャパンライフの元会長も15年に招待された。受付票に記載があった区分番号「60」は、小泉政権時代には首相推薦を表していたが、政府は現在も「60」が首相推薦かどうか認めていない。
私物化疑惑を検証する材料となるはずだった会の招待者名簿は、政府が会の終了後、短期間で廃棄したと説明。野党は「証拠隠滅」と追及したが、政府は否定し、電子データ復元も不可能との見解を繰り返した。
菅義偉首相は就任後、自身の在任中は桜を見る会を中止し、予算要求も行わないと表明した。だが、官房長官として安倍氏の擁護に徹してきた点で、問題の「当事者」としての説明責任が改めて生じている。(中根政人)
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「私物化」の疑念に公文書管理… 問題は山積み<桜を見る会問題> - 東京新聞
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