
コロナの感染状況に配慮しながらも今、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた新しい新しい旅行の形が広がっています。
神戸市から電車でおよそ1時間、自然が豊かな人口およそ7万5千人の三木市に2人の若者がやってきました。
枝豆の選別をしているのは佐賀県からきた大学4年生、品川真衣花さんです。
そして、いちごに肥料を与えるのは広島県からきた大学3年生、藤原彩花さんです。
2人は8日間滞在し、そのうち4日間、農場でアルバイトをします。
2人は農作業を手伝いながら、地域の人たちとも交流したいとやってきました。
一方の農場ではこの時期、収穫などの農作業に人手が足りていませんでした。
【ながしお農場 永塩代表取締役の話】「繁忙期においてはプラス5名ぐらいは必要になってきて。都合よく来てくれる人なんてなかなかいない訳でして。地域の魅力を発信していただけるような相乗効果みたいなところも期待できるのかなと」
交通費は自費ですが、農場の経営者の空き部屋に泊まるため宿代はかかりません。
自由時間には馬とふれあえる公園や滝など、地域のお薦めスポットで観光を楽しみます。
新しい旅を仕掛けたのは、東京にあるベンチャー企業です。
人手が足りない地方と、働きながら旅をしたい人を仲介しようと4年前に立ち上げました。
これまでに2万7千人以上が利用しました。
受け入れ先は、農家や旅館など、全国850以上に上ります。
ベンチャー企業の代表をつとめる永岡里菜さんは三重県南部の尾鷲市に生まれましたが、千葉県の大学に進学した際、周囲の友人が尾鷲をほとんど知らなかったという経験から、特別有名な観光地でなくても人が訪れるようになる仕組みができないかと考えたと言います。
【永岡代表の話】「『どこそこ?』って言われちゃう地域にもですね、お手伝いっていう新しい目的を作ることによって、そういった地域にも人が当たり前のように訪れてですね、地域を好きになって帰ってもらえるような世界、そういう仕組みを作りたいと」
三木市にやってきた2人は、農場の人たちとバーベキューも楽しみ、すっかり溶け込んだ様子です。
自分たちが選別した枝豆も頂きました。
【大学生 品川さんの話】「三木市という場所すら知らなかったのに。いろんな人と出会うことが出来たので、すごく充実した1週間だったと思っています」
【大学生 藤原さんの話】「この人に会いたいからっていうので、訪れることもできると思うので。一度関わった人とまた深い関係が築けたらいいなと考えています」
訪れる人にとっては思い出深い旅になり、受け入れる側は人手が足りないところを手伝ってもらえるうえに地元を知ってもらえ、お互いにメリットがあるといえます。
今回紹介した仕組みと似たようなサービスはほかの企業でもありますが、取材したサービスは20代に加えて、子育てが一段落した人、定年退職した人など、幅広い年代が利用しているということです。
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